知覚過敏の方が摂取すべきではない食材や料理について

知覚過敏は、正式名称を象牙質知覚過敏症というものであり、さまざまな刺激に対し、口内が敏感になっている状態を指しています。
虫歯や神経の炎症がないにも関わらず、歯の知覚が過敏になっている場合、こちらの症状に該当します。
今回は、知覚過敏の方が摂取すべきではない食材、料理について解説します。

熱いもの、冷たいもの

知覚過敏の方が摂取すべきではないものといえば、なんといっても熱いものや冷たいものです。

例えば、スープなどの熱いものは、口内にとどまらせておくのが難しいほどしみますし、アイスなどの冷たいものは、歯でしっかり噛むのが難しくなります。

ちなみに、これらの痛みは一過性であり、基本的に持続することはありません。
ただし、かなりの頻度でしみるため、生活に与える悪影響は虫歯や歯周病などの症状と同じくらいあると言えます。

柑橘類

知覚過敏の方が摂取すべきではない食材としては、オレンジやレモンなどの柑橘類も挙げられます。

柑橘類は、その酸っぱさから歯にしみる食べ物の1つであり、そのときの痛みは熱いものや冷たいものを食べたときに匹敵します。
そのため、オレンジやレモンなどを食べたい場合には、ヨーグルトに混ぜるなど、極力歯に直接触れないように工夫しましょう。

ちなみに、柑橘類は酸性の食材であるため、歯を溶かしてしまい、知覚過敏を悪化させることも考えられます。
そのため、今以上に痛みを増幅させたくない方は、なるべく摂取しないことをおすすめします。

ワイン

ワインも、知覚過敏の方があまり摂取すべきではないものの1つです。

数々の種類があるアルコール類の中でも、ワインは酸が強く、歯に与えるダメージも大きいです。
そのため、毎日のように飲んでいると、柑橘類と同じように、知覚過敏が悪化する原因になってしまいます。

どうしてもワインを飲みたいという方は、酸の強度を指すpH値が低いアルコール類とのローテーションを心掛けましょう。
例えば、ワインを飲んだ翌日は、知覚過敏の悪化につながりにくいとされるウイスキー、焼酎を飲むなどすることで、歯に与える負担は軽減することができます。

調味料やおつまみの選び方にも注意

知覚過敏の症状がある方は、調味料やおつまみの選び方にも注意が必要です。

例えばサラダを食べる際は、お酢が含まれる酸性のマヨネーズ、ドレッシングを合わせる方が多いです。
しかし前述したように、酸性の食べ物は知覚過敏の方にとって相性が良くありません。

そのため、ゴマ油と塩で食べるなど、痛みを軽減させるための工夫が必要です。

またワインもあまり飲むべきではないという話をしましたが、どうしても飲みたいという方は、せめて合わせるおつまみだけでも工夫しましょう。
ワインと相性の良いチーズは、知覚過敏の方にとっても良いものです。

チーズにはカルシウムやリン酸、カゼインなどの成分が含まれていて、こちらは唾液の再石灰化をサポートし、歯にかかる負担を軽減します。

知覚過敏の方におすすめの食べ物は?

逆に知覚過敏の方におすすめの食べ物は、乳製品や豆腐、おかゆやゼリー飲料などです。
これらは口内への刺激が少なく、なおかつ栄養も摂取することができます。

特に乳製品はカルシウムが豊富に含まれ、エナメル質を強化する効果もあるためおすすめです。

さらに食物繊維の多い食べ物、抗炎症作用のある食べ物も意識して摂取すべきです。

食物繊維が多い食べ物は、噛むことで歯や粘膜の表面に付いた汚れを取り除き、唾液の量を増やします。
こちらがゴボウやニンジン、レタスなどが該当します。

またトマトやアボカドなど、抗炎症作用のある食べ物は、文字通り歯茎の炎症を抑えてくれます。

歯磨きにおける工夫も大切

知覚過敏の方は、歯磨きの際に知覚過敏用の歯磨き粉を使用しましょう。
こちらを使用すれば、歯の神経に伝わる刺激を抑制でき、知覚過敏の症状が和らぎます。

またフッ素が配合された歯磨き粉も有効です。
フッ素には歯の再生を助ける作用があるため、エナメル質を強化できます。

ちなみに知覚過敏の方は、研磨剤が入った歯磨き粉を使用してはいけません。
研磨剤の粒子は歯の表面を傷つける原因になり、知覚過敏が悪化するおそれがあります。

キシリトール配合のガムを噛むのもおすすめ

キシリトール配合のガムを噛むことにより、唾液の分泌量が増加します。
唾液の中には、カルシウムやリンなど丈夫な歯に必要なミネラルが多く含まれているため、知覚過敏の症状はある程度緩和されます。

またキシリトール配合のガムは、できればキシリトールが70%以上配合されているものを選びましょう。

ちなみにキシリトールガムを噛むときのポイントとしては、噛んだときに出る唾液をすぐに飲み込まないことです。
5分くらい口の中で噛みながら、唾液を歯にしみ込ませるようなイメージで噛むことにより、効果が高まります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・知覚過敏(象牙質知覚過敏症)は、さまざまな刺激に対し口内が敏感になる症状

・知覚過敏の方は熱いものや冷たいものを摂取すべきではない

・柑橘類を食べると、歯がしみるだけでなく知覚過敏が悪化することもある

・pH値の高いワインは知覚過敏を進行させるため、なるべく摂取しない方が良い

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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