頬の内側を頻繁に噛んでしまう原因について解説します

食事の際、誤って頬の内側を噛んでしまい、強い痛みが走ったり、出血したりすることがあります。
このような現象の原因として有名なのは、以前より太ったことにより、顔の肉が内側に張り出すことですが、実は他にもいくつか原因があります。
ここからは、頬の内側を頻繫に噛んでしまう原因について解説します。

加齢

頬の内側を頻繫に噛む原因の1つに、加齢が挙げられます。

人は年齢を重ねると、噛む回数や口を動かす機会が減少します。
これによって口の筋力は低下し、皮膚もたるみます。

また、皮膚がたるむことにより、咀嚼する際、頬の内側のたるんだ部分を誤って噛む可能性は高くなってしまいます。

そのため、ある程度年齢を重ねたら、表情筋を鍛える顔の体操、マッサージなどを行い、誤って頬の内側を噛んでしまわないように対策を取らなければいけません。

ちなみに、加齢によって歯が擦り減り、噛み合わせが低くなることでも、頬の内側は噛みやすくなります。

虫歯治療

頬の内側を頻繫に噛んでしまう原因としては、虫歯治療も挙げられます。

正確にいうと、虫歯治療に伴って被せ物や新しい歯を入れた場合に、噛み合わせが変わり、それに慣れるまでうっかり頬の内側を噛みやすくなることがあります。

多くの場合、被せ物や新しい歯が馴染んでくれば、脳が自然と噛まないような動きをするため、特に心配することはありません。
ただし、場合によっては上下の歯の位置関係が悪く、頬の内側の皮膚が巻き込まれやすくなっていることも考えられるため、あまりにも頻繫に起こる場合は、歯科クリニックに相談すべきです。

ストレス、疲労

ストレスや疲労も、頬の内側を頻繫に噛む原因の1つです。

日頃の生活でストレスや疲労が溜まっていると、意識がボンヤリしやすくなり、食事の際には頬の内側だけでなく、舌も噛みやすくなってしまいます。
つまり、身体のコンディションが悪く、顎の運動の制御がしにくくなるということです。

また、このような状況を防ぐためには、リフレッシュやストレス発散をするのが一番ですが、食事の前に冷たい水を飲み、口内の滑りを良くすることでも、ある程度噛みやすくなるのを回避できます。

歯ぎしり、食いしばり

就寝中に頬の内側を噛んでしまう方は、無意識に歯ぎしりや食いしばりを行っている可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりは歯をすり減らし、噛み合わせが悪くなることにつながります。

また、歯ぎしりは顎関節症や歯の破折などにもつながります。
顎関節症になると顎の関節がずれたり、噛む筋肉がうまく働かなかったりするため、頬の内側を噛みやすいです。

そのため、思い当たる節がある方は、就寝中にマウスピースを装着するなどして改善しなければいけません。

肥満

頬の内側を頻繫に噛む原因としては、肥満も挙げられます。

人は太るとさまざまな部位に肉がつきますが、こちらは顔も例外ではありません。
また、頬の肉は外側だけでなく、内側にも付きます。
太ると頬が内側に張り出すため、どうしても噛みやすくなってしまうという仕組みです。

このようなケースでは、表情筋の運動を行ったり、ダイエットをしたりするのが大切です。
肥満は口内だけでなく、身体にとっても良くないため、太っているという自覚がある方は改善しましょう。

親知らず

頬の内側を頻繫に噛む場合、親知らずが原因の可能性もあります。

上顎の親知らずは、まっすぐ生えてもその方向が歯並びから見て外側(頬側)に傾いていることがあります。
埋もれていた親知らずがこのように生えてくると、頬に当たりやすくなります。

近年は小顔化の影響からか、斜めに生えたり、真横になったりするケースが増えています。

ちなみに虫歯によって歯にくぼみができることで、歯の尖っている部分が発生し、頬の内側を噛みやすくなることもあります。

頬の内側以外の噛みやすい場所

頬の内側以外でよく噛んでしまいがちな場所としては、まず下唇の内側が挙げられます。

下唇の内側は特に食事中に誤って噛むことが多く、頬の内側と同じく疲労やストレス、噛み合わせのずれなどが主な原因です。
日頃から噛んでしまっている方は、上の歯の跡が下唇の内側についているケースが多いです。

また、も食事中に噛むことが多い場所です。
ストレスや歯並びの他、肥満によって舌が肥大化していることも、噛みやすくなる理由です。

ちなみに、朝目覚めたときに舌が痛いと感じる場合は、就寝中の歯ぎしりが原因で噛んでいることも考えられます。

頬の内側を噛んでしまったときの対処法

誤って頬の内側を噛んでしまった場合、口内炎にならないように注意が必要です。
そのためには、雑菌の繁殖を防ぐため、いつも以上にしっかり口内を清潔にしなければいけません。
具体的には、うがいの回数を増やしたり、ブラッシングを丁寧に行ったりします。

また噛んだところが炎症を起こし、口内炎になるのを防ぐには、ビタミンを積極的に摂取することも大切です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・年齢を重ねると、皮膚がたるんだり歯が擦り減ったりすることで、頬の内側を噛みやすくなる

・虫歯治療後、被せ物などで噛み合わせが変わることも、頬の内側を嚙みやすくなる原因の1つ

・ストレスや疲労が溜まると、顎の運動が制御しにくくなり、頬の内側や舌を噛みやすくなる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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