一口に歯磨き粉といっても、その種類は多種多様であり、商品によってセールスポイントも異なります。
また、ドラッグストアなどでは、“活性炭”が入った歯磨き粉が販売されていることがあります。
今回は、活性炭の概要とともに、活性炭入りの歯磨き粉のメリット・デメリットを解説します。
活性炭の概要
木炭などの木材、果物穀、石炭など、炭化した後に穴ができる素材を原料とし、これらが炭化あるいは熱分解した後、制限を加えて酸化させたものを活性炭といいます。
もう少しわかりやすく言うと、吸着性を特に強めた炭素のことであり、炭素以外の部分は酸素や水素、窒素やカルシウムなどで構成されます。
歯磨き粉に使用されるのは、主に活性炭パウダーであり、このような活性炭入りの商品は、セールスポイントをわかりやすくするために、“炭”という字が大きく書かれていたり、パッケージが黒になっていたりすることが多いです。
活性炭が入った歯磨き粉のメリット
活性炭が入った歯磨き粉のメリットは、なんといってもホワイトニング効果が期待できるという点です。
活性炭の表面には、数ミクロン単位の小さな穴があり、こちらが歯の色素や汚れを吸着し、取り除いてくれます。
また、活性炭そのものは柔らかい物質であるため、歯の表面を削り取ってしまう心配もありません。
その他、活性炭入りの歯磨き粉には、口臭予防ができるというメリットもあります。
活性炭は、浄水器や冷蔵庫などの脱臭剤にも使用されているように、消臭効果があります。
もちろん、こちらの効果は口内でも発揮してくれるため、口臭が気になる方にはおすすめです。
活性炭が入った歯磨き粉のデメリット
活性炭が入った歯磨き粉のデメリットとしては、しっかり洗い流すのに時間がかかるという点が挙げられます。
活性炭は洗い残しがあると、そのまま歯に付着し、表面が黒ずんでしまう原因になりかねません。
そのため、毎回丁寧に時間をかけて洗い流す必要があります。
また、活性炭には強い吸着作用があるものの、すべての着色汚れを落とせるというわけではありません。
例えば、長年にわたって蓄積されてきたヤニやステインといった着色汚れは、歯の表面の汚れを吸着するだけの歯磨き粉では落とせない可能性が高いです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・吸着性を特に強めた、炭素を主成分とする物質のことを活性炭という
・活性炭が入った歯磨き粉には、ホワイトニング効果や口臭予防効果がある
・活性炭はしっかり洗い流さないと、歯が黒ずむ原因になる
・すべての着色汚れが活性炭入りの歯磨き粉で落ちるとは限らない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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