虫歯の詰め物は、粘着性の強いものを食べたり、時間が経過したりすることで、外れやすくなることがあります。
また、食事中などに突然詰め物が外れた場合、誤って飲み込んでしまう可能性もゼロではありません。
今回は、虫歯の詰め物を誤飲してしまった場合の対処法についてお教えします。
異変がない場合はそのまま様子を見よう
虫歯の詰め物を誤飲してしまった場合でも、特に身体の異変がなければ、何もせずそのまま様子を見てみましょう。
一般的な大きさの詰め物であれば、数日以内に胃から小腸、大腸へと移動し、繊維質の便とともに体外に排出されます。
こちらは、詰め物のレジンやセラミックといったものが胃で消化できないことが理由であり、誤飲した場合でも違和感がなければ、それ以上健康を害することはほとんどありません。
体調不良や違和感がある場合の対処法
虫歯の詰め物を誤飲した後、胃のむかつきや腹痛といった体調不良が見られる場合には、消化器内科などを訪れることをおすすめします。
特に、腹痛がある場合は、詰め物の尖った部分により、消化管が傷ついていることも考えられるため、注意が必要です。
また、むせたりせき込んだりといった症状が出ている場合は、誤飲ではなく“誤嚥(ごえん)”の可能性があります。
誤嚥とは、異物などを気道に飲み込んでしまうことであり、このまま咳と一緒に詰め物を吐き出すことができれば問題ありませんが、そのまま気道に残ってしまうと、細菌感染などのリスクがあります。
このような場合も、消化器内科などを訪れ、レントゲン撮影によって確認すべきです。
詰め物の誤飲を未然に防ぐ方法
虫歯の詰め物を誤飲してしまう一番の原因は、やはり詰め物の劣化です。
どれだけしっかりと接着されている詰め物であっても、数年単位の長い年月が経つと、どうしても外れやすくなってしまいます。
また、詰め物の下に新たに虫歯ができ、それが原因で外れてしまうこともあります。
そのため、詰め物がある方は、自覚症状があるないに関わらず、定期的に歯科クリニックを訪れ、詰め物の状態をチェックしてもらう必要があります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・食事中などに突然虫歯の詰め物が外れた場合、誤飲してしまう可能性がある
・虫歯の詰め物を誤飲した場合でも、身体の異変がなければそのまま様子を見よう
・体調不良や違和感がある場合、消化管が傷ついていたり、誤嚥していたりする可能性がある
・詰め物の状態を定期的に検査することが、誤飲をなくすための方法
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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