妊婦の方が歯科クリニックに安心して通うためのポイント

妊娠している方の中には、自身やお腹の赤ちゃんへの影響が心配で、なかなか歯科クリニックに通えないという方もいるかと思います。
しかし、実際はポイントさえ押さえておけば、虫歯等の治療を行うことについては問題ありません。
ここからは、妊婦の方が歯科クリニックに安心して通うためのポイントを見ていきます。

母子手帳を持参する

妊婦の方が歯科クリニックに通う際、母子手帳は必ず持参しましょう。

母子手帳には、“妊娠中と産後の歯の状態”というページがあり、治療内容や経過、検診や予防の結果を歯科クリニックで記載してもらうことで、出産後のオーラルケアに活かすことができます。

また、居住エリアによっては、妊婦歯科検診の費用が助成されることがあり、このときには必ず母子手帳を用意しなければいけません。

ちなみに、母子手帳は歯科クリニックの医師に対し、自身が妊娠しているということを伝えるためのものでもあります。
そのため、持ってくるのを忘れた場合は、口頭で妊娠中ということを伝えましょう。

無理な体勢を取らない

妊婦の方が安心して歯科クリニックで治療を受けるためには、極力無理な体勢を取らないようにしてください。

虫歯等の治療では、長時間同じ体勢を取り続けることもあります。
妊娠中は、無理な体勢が身体やお腹の赤ちゃんにとって大きな負担となるため、注意しなければいけません。

また、通常歯科クリニックでの治療中は仰向けになりますが、それが苦しいと感じる場合は、別の向きに変えて治療してもらうよう、躊躇せずに伝えましょう。

妊娠中期に通院する

妊婦の方が歯科クリニックに通うのは、母子ともに状態が安定している妊娠中期がおすすめです。

その他の時期には治療を受けられないというわけではありませんが、妊娠初期は悪阻がひどく、口内に治療器具が入ることによる異物感に耐えられない可能性があります。

また、妊娠後期はお腹が大きく、治療のための体勢を維持するのが難しいことが考えられます。
先ほど、同じ体勢が苦しい場合は、医師に変えてもらうよう伝えるべきという話をしましたが、妊娠後期の場合はどの体勢でも苦しくなるケースが多いです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・妊婦の方が歯科クリニックに通う際、母子手帳は必ず持参すべき

・母子手帳を忘れた場合は、口頭で妊娠中ということを伝える

・妊婦の方は虫歯治療中、極力無理な体勢を取らないようにすべき

・妊婦の方が歯科クリニックに通うのは、母子ともに安定する妊娠中期がおすすめ

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!