歯並びがキレイな小児は、見た目が良くなるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも減少します。
また、小児の歯並びを悪化させないためには、良くない癖を親御さんが把握し、意識してやめさせるようにしなければいけません。
今回は、どのような癖に注意すれば良いのかについて解説します。
うつ伏せで寝る
小児の歯並びを悪化させないためには、まずうつ伏せで寝ることをやめさせるべきです。
長時間うつ伏せの状態でいると、小児の顎には大きな負担がかかり、歯並びはもちろん身体全体が歪むことにもつながります。
また、うつ伏せで寝ることは顎関節症の原因にもなり、一度発症すると咀嚼や発音などに支障が出ることも考えられます。
そのため、親御さんは寝返りを防止するクッションを購入したり、普段から仰向けで寝るように指導したりしなければいけません。
頬杖をつく
小児の歯並びを悪化させないためには、頬杖をつく癖もやめさせるべきです。
頬杖をつくと、左右いずれかの顎にだけ力が加わり続けますし、外側から歯が押され、歯並びが悪くなる可能性があります。
もちろん、頬杖をつくのが左右均等であれば良いのかというと、そういうわけでもありません。
頬杖自体が、うつ伏せで寝るのと同じように、顎の負担を大きくするものであるため、親御さんが注意して改善させる必要があります。
無意識に頬杖をつく小児も多いですから、親御さんが気付いたときに適宜指摘しなければ、いつまで経っても癖が治らないことも考えられます。
爪を噛む
爪を噛むことも、小児の歯並びを悪化させないためにやめさせたい悪い癖です。
爪は非常に硬く、頻繁に前歯で噛んでしまうことで、歯の負担が大きくなったり、根っこが正しく成長しなかったりするおそれがあります。
また、爪を噛むことで前歯が摩耗し、先端が尖った形状になったり、歯並びや顎の歪みにつながったりことも考えられます。
このような悪い癖をやめさせるために便利なのが、爪噛み防止用のマニキュアです。
こちらは、苦い味がついたマニキュアを子どもの爪に塗布し、つい癖で噛んでしまうという状態を徐々に改善させるためのアイテムです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・うつ伏せで寝ると小児の歯並びは悪化し、顎関節症を引き起こす可能性もある
・頬杖をつくと、外側から歯が押され、歯並びが悪くなる原因になる
・爪を頻繁に噛むことで、歯の負担は大きくなり、根っこの成長も妨げられる
・親御さんは小児のうつ伏せや爪噛み防止グッズを購入すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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