予防歯科によって得ることができる意外なメリットとは?

定期的に歯科クリニックに通い、虫歯や歯周病などが発症したり、悪化したりしないよう、検査や治療などを行うことを予防歯科といいます。
予防歯科は、健康な歯を維持し、なおかつ見た目を綺麗にすることを主な目的としていますが、実は他にも意外なメリットがあります。
詳しく見てみましょう。

健康寿命が長くなる

超高齢化社会と言われている現代の日本では、男女ともに平均寿命が80歳を超えています。
このような現状において、大きな課題として挙げられているのは、介護を必要とせず、自身で最低限の生活ができる“健康寿命”を長くすることです。

予防歯科を定期的に受けることで、虫歯や歯周病が悪化するリスクは低くなり、なおかつ残存する歯の本数も多くなります。
また、最近の研究から、保有する歯が19本以下の方は、20本以上の方と比較して、1.2倍要介護認定を受けやすいという結果が出ています。

つまり、予防歯科によって歯を多く残せば残すほど、健康寿命が長くなるということです。

認知症のリスクが下がる

予防歯科を受けることのメリットとしては、認知症のリスクが下がることも挙げられます。

認知症は、さまざまな原因で脳の神経細胞が破壊・減少し、日常生活がまともに送れない状態になることをいいますが、歯の残存本数が少ない方ほど、脳の海馬、前頭葉といった部分の容積が狭まり、認知症になりやすいとされています。

一方で、先ほども解説したように、予防歯科を受ければ自身の歯が残る可能性は高く、年齢が高くなっても認知症を発症する心配は少なくなります。

経済的な負担を減らすことができる

定期的に予防歯科を受けることは、経済的な負担を減らすことができるというメリットにもつながります。

何度も虫歯が再発したり、重度の歯周病を発症したりしてしまった場合、完治させるには何度も歯科クリニックに通わなければいけません。
もちろん、通院回数が多ければ多いほど費用はかさみ、自由診療も含まれるとなると、その経済的負担は計り知れません。

一方、予防歯科の費用は年に数回必要になる程度であり、受けることによって虫歯、歯周病を防ぐことができるため、長期間費用を負担し続ける必要はありません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯や歯周病の発症、悪化を防ぐため、定期的に行う検査や治療を予防歯科という

・予防歯科によって歯を多く残せば残すほど、健康寿命は長くなる

・認知症のリスクが下がることも予防歯科のメリットの1つ

・予防歯科を受けることで、虫歯や歯周病の治療費が浮くのも大きなメリット

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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