デンタルケアグッズとして欠かせない歯磨き粉ですが、皆さんは歯磨き粉に対して、一体どれくらいの知識を持っているでしょうか?
おそらく、何かしら疑問に感じることがありながら、毎日歯を磨いているという方が大半だと思います。
ここからは、歯磨き粉についてのよくある疑問にお答えします。
歯磨き粉を誤って飲み込んだときはどうすれば良い?
歯磨き粉を使用して歯を磨いている最中、「もし飲み込んでしまったらどうすれば良いのか?」という疑問を抱いたことがある方は多いかと思います。
結論からいうと、少量であれば歯磨き粉は飲み込んでも問題ありません。
なぜなら、少量飲み込んでしまっても、人体に安全な成分で構成されているからです。
一方、誤って大量に飲み込んでしまった場合は、よく口をゆすいだ後、水や牛乳を飲んで様子を見ます。
もし、体調が優れないのであれば、早急に医師に相談しましょう。
歯磨き粉に使用期限ってあるの?
1本の歯磨き粉を使い切るまでには、ある程度の期間を要します。
特に、何種類もの歯磨き粉を使い分けている方は、長期間開封済みのものを使用し続けることになりますが、このとき「歯磨き粉に使用期限はあるのか?」と疑問に感じた方もいるでしょう。
歯磨き粉には、通常使用期限が記載されていませんが、こちらは使用期限がないということではありません。
薬事法の規定では、容器に使用期限が記載されていない歯磨き粉について、製造から3年間経過しても有効性、安全性、使用感に問題がないように設計されています(未開封の場合)。
また、歯磨き粉本体の上部や箱の底面には、製造年月日が記載されているため、高温や直射日光などを避けて未開封で保管すれば、そこから3年間は使用できると考えて差し支えありません。
歯磨き粉を使わなくても歯はキレイになる?
世間には、歯磨き粉を使わずにブラッシングを行う方も多くいます。
また、このような方々を見て、「歯磨き粉を使わなくても歯はキレイになるのか?」という疑問を抱いている方もいるかと思います。
結論からいうと、歯磨き粉を使用しなくても歯をキレイにすることは可能です。
しっかり歯の間などもブラッシングすれば、歯磨き粉がなくても歯垢は取り除くことができます。
しかし、歯磨き粉には、「フッ素によって虫歯になりにくい環境を作る」「口臭を防止する」といった効果もあります。
歯ブラシだけの歯磨きでは、当然これらの効果を得ることはできません。
自身に最適な歯磨き粉の選び方は?
自身に向いている歯磨き粉は、ライフスタイルや健康状態を考慮して選択することが望ましいです。
例えばコーヒーやワインを頻繁に飲む方は、歯の着色リスクが高くなります。
そのため、ホワイトニング効果の高い歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
また特定の健康問題を抱えている場合、それに特化した成分を含む歯磨き粉を選びましょう。
具体的には、歯周病を意識している場合、抗炎症成分を含む製品が良い選択肢となります。
ちなみにどれが自身に向いているかわからない場合は、歯科医師に相談することでアドバイスをもらえます。
場合によっては、歯科クリニック内で歯磨き粉が販売されていることもあります。
歯磨きをする前は歯ブラシに水をつける?
普段ブラッシングをする際、歯ブラシの毛先部分に水をつけている方は多いかと思います。
こちらはつけなくてもいけませんし、つけすぎも良くありません。
一切水分を含まない乾いた状態の歯ブラシだと、ブラッシングをした後歯磨き粉が毛束に残りやすくなってしまいます。
歯磨き粉が残った歯ブラシは、細菌の増殖など衛生面の問題が生じるため、適度な水分を含ませてから磨くようにしましょう。
ただし、水分が多すぎても良くありません。
水を含みすぎると、歯磨き粉の中のフッ素濃度が薄まってしまいます。
さらに、水分を含むことで発泡剤の効果が強まり、口内が泡だらけになることも考えられます。
口内の泡が多いと、きちんとプラークが除去できているかどうか確認しづらくなります。
歯磨き粉に含まれる研磨剤のデメリットは?
歯磨き粉の中には、研磨剤という歯の表面の汚れを落とすことを目的とした成分が含まれているものがあります。
こちらは歯のホワイトニング効果などが期待できますが、その一方で知覚過敏のリスクが高まります。
また研磨剤は硬くザラザラした物質のため、歯ブラシで磨くことによって歯茎にこすりつけることになります。
そのため、歯茎が炎症を起こしてしまう場合もあります。
さらに唾液や水に溶けないため、ブラッシング後のうがいが不十分だと、口内に研磨剤が残ってしまいます。
なぜ歯磨き粉にはミント味が多い?
歯磨き粉にはさまざまなフレーバーがありますが、特に多いのはミント味です。
ミントがよく使用される理由は、ブラッシングとの相性が良いからです。
口内の汚れやプラークを除去し、歯や歯茎の健康を保つのが歯磨き粉ですが、磨いた後の口内をスッキリ爽やかにしてくれるのも大切な役割です。
ただし、子どもが使用する歯磨き粉としては、ミント味のものはあまり適さないと言えます。
ミントの味や刺激は子どもにとって不快なことが多く、このような場合はフルーツなど味付きの歯磨き粉を選ぶのがおすすめです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯磨き粉は少量であれば飲み込んでしまっても問題ない
・歯磨き粉の使用期限は、基本的に製造から3年間(未開封かつ適切な環境で保管する場合)
・「歯磨き粉を使わなくても歯はキレイになる?」という疑問については、正解とも不正解とも言える
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。