口臭は、大人にだけ存在するものではありません。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、小児の口内からも、不快なニオイが発せられることはあります。
ここからは、小児の口臭における主な原因や対処法、その他親御さんが注意すべきことなどについて解説したいと思います。
小児の口臭が発生する主な原因
小児の口臭におけるもっとも代表的な原因は、やはり歯磨き不足です。
小児は歯磨きが面倒でさぼってしまったり、しっかり磨けていなかったりするケースが大人よりも多く、こちらが虫歯や歯周病につながり、口臭を発生させることもよくあります。
また、その他の原因としては、口呼吸や咀嚼回数が少ないことなども挙げられます。
小児の中には、無意識に口が開きっぱなしになっていたり、しっかり噛まずに飲み込んでしまったりする子も多く、これらの行為は口内の乾燥、唾液量の減少といった口臭が出やすい環境につながってしまいます。
ちなみに、小児は風邪などで免疫力が低下したときにも、口臭を発生させやすいとされています。
小児の口臭における対処法
小児の口臭における対処法には、ダラダラ食べをやめさせることや、歯磨き方法、口呼吸の改善などが挙げられます。
また、水をたっぷり飲ませることで、ある程度口内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促すこともできます。
ただし、口臭が急に強烈になり、その状態が長期間継続しているというのであれば、親御さんも一緒に歯科クリニックを訪れることをおすすめします。
小児の口臭に関して親御さんが注意すべきこと
親御さんは小児の口臭が気になる場合であっても、あまり口うるさく指摘しすぎてはいけません。
小児の心は繊細であり、何度も口臭がするということを伝えてしまうと、耐えがたいストレスを与えてしまいます。
かといって、口臭がするという事実を隠し、伝えないというのも良くありません。
小児のほとんどは、自身の口からニオイが出ていることに気付いておらず、友達などと会話したときに指摘されて初めて気付きます。
また、小児は思ったことをストレートに口にしてしまうため、早めに歯科クリニックに連れていかなければ、友達に「臭い」と言われて傷つくことも考えられます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・小児の口臭は歯磨き不足や口呼吸、咀嚼回数の少なさなどが原因で発生する
・歯磨きの方法や食べ方、口呼吸を改善させることで、小児の口臭は減らすことができる
・長期間ニオイが継続している場合は親子で歯科クリニックへ
・口臭の事実を伝える際、親子さんには繊細さが求められる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。