キシリトールは、糖アルコールという天然甘味料の1つであり、摂取することで虫歯菌の活動は弱まり、酸の中和が促進されるため、虫歯予防につながります。
また、こちらはさまざまな製品から摂取できますが、小児にキシリトール製品を与える際には、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?
糖分、酸の強い成分が入っていないものを選ぶ
小児にキシリトール製品を与える場合、糖分や酸の強い成分が入っていないものを選びましょう。
前述の通り、キシリトールには虫歯予防効果がありますが、糖分が含まれていると、虫歯菌のエサを増やすことになり、効果は半減してしまいます。
また、柑橘類の果汁など、酸の強い成分は歯のエナメル質を溶かしてしまうおそれがあります。
一方、パッケージに“シュガーレス”あるいは“糖類0g”などと記載されていて、なおかつ酸性物を含んでいないキシリトール製品は、特に虫歯予防効果が高くなります。
キシリトール含有率が高い製品を選ぶ
虫歯予防の一環として、小児にキシリトール製品を与える場合には、できるだけキシリトール含有率が高い製品を選びましょう。
具体的には、キシリトールが全体の50%以上配合されている製品がおすすめです。
もちろん、キシリトール含有率が低いと虫歯が予防できないわけではありません。
しかし、このような製品の場合、1日に必要なキシリトールを摂取するには、かなりの量を食べなければいけないため、小児にとって大きな負担になります。
ちなみに、パッケージにキシリトールの含有率が記載されていない場合は、キシリトール÷炭水化物×100で算出することが可能です。
幼い小児にはタブレットがおすすめ
キシリトール製品と言えば、多くの方はガムをイメージされるかと思いますが、幼い小児にはタブレットを与えるのがおすすめです。
ガムの場合、味がなくなったら最後には吐き出さなければいけませんが、幼い小児はそのまま飲み込んでしまう危険性があるため、与えてはいけません。
また、グミやラムネなど、他にも幼い小児が安心して摂取できるキシリトール製品は数多くあるため、継続できるよう好みに合わせて選んでください。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・天然甘味料の1つであるキシリトールには、虫歯を予防する効果がある
・小児にキシリトール製品を与える場合、糖分や酸の強い成分が入っていないものを選ぶべき
・キシリトールが全体の50%以上配合されている製品がおすすめ
・幼い小児はガムを吐き出せないため、タブレットなどを与えると良い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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