食事の際、咀嚼回数を増やすことによって得られるメリット

「ご飯はよく噛んでから食べなさい」
子どもの頃、このように親御さんから言われて育ったという方も少なくないと思います。
では、食事において咀嚼回数を増やすことには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、さまざまな角度からメリットについて解説します。

ダイエット効果が期待できる

食事の際、咀嚼回数を増やすメリットとしては、まずダイエット効果が挙げられます。

例えば、ラーメンやうどんなどの麺類は、ズルズルとすすりながら食べるため、あまり咀嚼されないことが多く、ついたくさんの量を食べてしまいがちです。
このとき、意識して咀嚼回数を増やすことで、脳の満腹中枢が刺激されるため、以前より少ない量でも満腹感を得ることができます。

もちろん、こちらは麺類以外のものを食べるときにも当てはまるため、体形や内臓のことが気になる方は、多めに咀嚼することをおすすめします。

虫歯予防になる

食事の際、咀嚼回数を増やすことのメリットには、虫歯予防になることも挙げられます。

ものを噛んでいるときは、普段より多めに唾液が分泌されます。
こちらは、唾液に食べ物を消化する消化酵素が含まれていることから、消化をサポートするために多く分泌されると考えられています。

また、唾液の分泌量が多くなると、口内の歯垢や細菌が洗い流されるため、必然的に虫歯のリスクは低下します。
逆に、咀嚼回数や唾液が少なくなると、食べカスが口内にとどまり、やがて歯垢や歯石、虫歯へと変わってしまいます。

表情が豊かになる

食事の咀嚼回数を増やすことにより、表情が豊かになる効果も期待できます。

よく噛むということは、口周りの筋肉をよく使うということです。
そのため、顎が発達するようになり、必然的に表情は豊かになります。

また表情が豊かになるということは、仕事場などでの印象が良くなることにもつながります。
特に接客業をしている方などにとって、笑顔の印象が良くなることは非常に大事であり、評価されることはモチベーションアップの効果も期待できます。

逆に表情が乏しいと、「暗い」「何を考えているかわからない」といったマイナスなイメージを持たれる可能性が高くなります。

発音が良くなる

食事の際、咀嚼回数を増やすメリットとしては、発音が良くなることも挙げられます。
こちらも仕組みとしては、表情が豊かになることと似ています。

食事のときよく口を動かすことにより、顎が発達して噛み合わせが良くなります。
さらに口周りの筋肉や舌をよく動かすようになるため、言葉をはっきりと正しく発音できるという仕組みです。

また発音が良くなるということは、自身の言葉をしっかり相手に届けやすくなるということです。
つまり、コミュニケーションが取りやすくなるということです。

発音が良くないと、相手に聞き返されてしまう機会が多くなり、最終的にはコミュニケーションを取るのが億劫になる可能性もあります。

味覚が発達する

味覚が発達することも、食事の際によく咀嚼することのメリットです。

食事で満足感を得るにあたって、味覚は非常に重要な役割を果たします。
しっかり噛むことにより、食べ物の形や硬さを感じるようになり、味がよくわかるようになるなど味覚が発達します。

また当然のことですが、咀嚼回数が増えれば、ある程度硬さのあるものでも食べられる可能性が高いです。
例えば歯が弱い方や、歯の本数が少ない方などは、硬いものを食べる際に制限が出やすいですが、しっかり咀嚼回数を増やせば食べられるかもしれません。

がん予防になる

食事の際、しっかり咀嚼することによってがん予防の効果も得られます。
こちらは唾液に含まれる成分が関係しています。

食事のときの咀嚼回数が増えると、必然的に唾液の分泌量が増加します。
唾液の中には、ペルオキシダーゼという酵素が含まれていて、これには発がん性物質がつくり出す活性酸素を消す働きがあります。

具体的には唾液に食べ物を30秒以上浸すことにより、発がん作用が低下したり、消えたりすることがわかっています。

たとえがんを発症していたとしても、検出の限界よりも小さながんは検査で発見することができません。
また化学療法では重い副作用が起こる可能性もあるため、発症させないための取り組みが重要です。

その他のメリットについて

胃の負担が軽減されることも、咀嚼回数を増やすメリットの1つです。
こちらは、食べ物をしっかり咀嚼することで、細かい状態となって胃に運ばれるのが理由です。

また、胃に入った食べ物は、その後腸で吸収されますが、しっかり咀嚼されている食べ物は、こちらの吸収における効率も良くなります。

その他、咀嚼回数を増やすことは、うつ病にも効果があると言われています。
うつ病の方は、セロトニンという神経伝達物質がうまく分泌されていないことが多いですが、しっかりと食事の際に咀嚼することで、こちらの分泌量は増加します。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・咀嚼回数を増やすと脳の満腹中枢が刺激されるため、ダイエット効果につながる

・咀嚼回数を増やし、唾液の分泌量が多くなると、虫歯のリスクは低下する

・胃の負担が軽減されることも、咀嚼回数を増やすメリット

・咀嚼回数が多いとセロトニンの分泌量が増え、うつ病が改善されることもある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

埼玉県和光市で歯科(歯医者さん)をお探しの際には、是非、和光おとなこども歯科にご連絡ください!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。
タイトルとURLをコピーしました