歯科クリニックで抜歯をする前に知っておきたいコト

歯科クリニックでは、歯の治療だけでなく、場合によっては抜歯が行われることもあります。
理由はもちろん、治療よりも抜歯の方が最善策となるケースがあるからです。
今回は、歯科クリニックでの抜歯を経験する前に知っておきたいポイント、注意点などについて解説します。

抜歯はどのような場合に行うのか?

歯科クリニックでの抜歯は、主に以下のようなケースで行われます。

・修復不可能な場合
虫歯や歯周病が進行し、膿が周辺の歯にまで及んでいたり、歯を支える骨が朽ちたりしている場合、治療では対応できず、抜歯することがあります。

・歯の向きや形状に問題がある場合
横を向いてしまっている親知らず、縦に割れている歯などがある場合、放置していると周辺の歯を歪ませたり、傷つけたりすることがあるため、歯科クリニックでの抜歯によって対応しなければいけません。

・歯科矯正や入れ歯を装着する場合
歯科矯正、入れ歯の装着における効果の安定を目的として、計画的な抜歯が行われるケースがあります。

・炎症を完全に除去する場合
虫歯や歯周病、親知らずなどの影響により、口内や顎の骨で炎症が起こっていたり、こちらが何度治療しても再発してしまったりする場合などは、抜歯によって対応しなければいけません。

歯科クリニックでの抜歯における注意点

血流を良くする薬、あるいは骨粗鬆症の薬を服用している方は、歯科クリニックで抜歯を行う前に、医師に伝えなければいけません。
なぜなら、抜歯に伴う出血が止まらなくなったり、骨が壊死してしまったりする可能性があるからです。

また、抜歯は歯を抜くだけのシンプルな施術ですが、外科手術の1つであるため、体調を万全にして臨まなければいけません。
例えば、当日発熱が見られる方や、二日酔いの症状がある方などは、抜歯によって身体に大きな負担がかかるため、避けるようにしましょう。

その他、抜歯をするタイミングについてですが、こちらはなるべく抗生物質を服用し、炎症をある程度抑えた後にしましょう。
炎症が起きている間に抜歯すると、麻酔の効果が減少したり、抜歯後の痛みや出血がひどくなってしまったりするおそれがあります。

抜歯に伴う痛みについて

抜歯後にはある程度痛みが出ますが、施術中は麻酔を行うため、抜歯自体にはほとんど痛みがありません。
このとき使用される麻酔は、一般的には局所麻酔であるケースがほとんどです。

また局所麻酔は、細く小さな針を患部に入れるタイプですが、この針が入るときの痛みについては表面麻酔で軽減されるのが一般的です。
表面麻酔は、ジェル状の麻酔薬を歯茎に塗布し、局所麻酔の痛みをなくすためのものです。

ちなみに、抜歯の際に痛みを感じる場合は、麻酔が足りていない可能性があります。
このようなケースでは、我慢せずに歯科医師や歯科衛生士に伝えましょう。

その他歯科クリニックによっては、静脈内鎮静法や笑気麻酔など、さまざまな麻酔法をオプションとして取り扱っているところもあります。

抜歯後の治癒の流れについて

抜歯後を行った後は、まず治療箇所にかさぶたが形成されます。
そこから3~4日経過すると、抜歯した部分の周りから少しずつ歯茎が再生し始めます。

また術後1週間ほど経過すると、かさぶたが肉芽組織に変わっていきます。
肉芽組織は、ケガをしたときなどにも見られるもので、肉が上がってくると表現される新しい組織です。
こちらが形成されることで、骨が露出するリスクがなくなります。

さらに術後3~4週間ほど経過すると、肉芽組織が変化して骨の再生が始まり、4~6週間で抜歯した部分はすべて歯茎で覆われます。

そして術後半年~1年程度で、抜歯によってできた穴も骨で埋まり、完全に回復します。

抜歯後のケアについて

歯科クリニックで抜歯を行った直後は、出血や腫れが生じることがあります。
出血がある場合、ガーゼを軽く噛んで15分程度圧迫することで血が固まります。
また腫れがあるときは、アイシングパックを頬に当てるのが有効です。

さらに抜歯後の痛みを軽減するためには、食事内容も注意しなければいけません。
具体的には、やわらかい食事や液体の摂取を意識して行い、口内を清潔に保つために水でうがいをすることも大切です。

ちなみに、抜歯直後はしばらく安静にしておくことも意識しましょう。
過度な運動や口の動きを抑えるために、ものをくわえたりタバコを吸ったりすることは避けてください。

抜歯を行うことのデメリットについて

抜歯はハッキリ言って、歯科治療における最終手段です。
さまざまなデメリットがあることから、歯科医師は最後まで抜歯を避ける傾向にあります。

また抜歯におけるデメリットとしては、歯並びに影響が出ることや、噛み合わせが悪化することなどが挙げられます。
さらに咀嚼能力は低下しますし、残された歯の負担が大きくなることもデメリットです。

ちなみに咬合力や噛み合わせの悪化により、食事の楽しみが減ったり、発音がしにくくなったりすることもあります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・治療による修復が不可能な場合、歯の向きや形状に問題がある場合は抜歯が必要

・歯科矯正や入れ歯の装着、炎症除去に伴い、抜歯することもある

・特定の薬を服用している方は、歯科クリニックでの抜歯を避けるべき

・抜歯は外科手術であるため、体調を万全にして臨む必要がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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