お子さんの歯または口内で発生するトラブルについては、できる限り親御さんが把握し、対処法に関しても知っておかなければいけません。
また、小児の歯や口内に関するトラブルと言えば虫歯が挙げられますが、実際は他にも数多くあります。
具体的にどのようなトラブルがあるのか見ていきましょう。
歯牙破折
小児の歯に関するトラブルとしては、まず歯牙破折が挙げられます。
こちらは、何かしらの衝撃を受けることによって歯が折れてしまうことをいい、活発なお子さんは特に歯牙破折のリスクが高いです。
もし歯が折れてしまったら、親御さんはとにかく歯を乾燥させないことを意識しましょう。
具体的には、濡れたガーゼに歯を包み、可能であれば30分以内に歯科クリニックを訪れることをおすすめします。
歯が折れてから2時間以上経過してしまうと、歯根膜が壊死し、治療後に歯と骨が癒着したり、歯根が溶けてしまったりして、うまく治療できない可能性があります。
ちなみに、出血がある場合は、清潔なガーゼを噛ませて止血します。
口臭
小児の歯や口内に関するトラブルには、口臭も挙げられます。
小児は乳幼児期および学童期を通し、全身疾患による免疫力の低下から、口臭が発生しやすくなります。
急に口臭が発生し、以降も常に臭うという場合は、何らかの基礎疾患による呼気性口臭の可能性が高いため、小児科を訪れましょう。
また、少しずつ臭うようになったり、口臭があったりなかったりする場合は、単純性歯肉炎を引き起こしていることが考えられるため、小児歯科を受診し、歯の清掃などの処置を受けることをおすすめします。
歯ブラシ事故
小児の歯や口内に関するトラブルには、歯ブラシ事故も挙げられます。
こちらは、特に2~3歳くらいのお子さんによく見られるトラブルで、歯ブラシをくわえたまま転倒し、口内が傷ついたり、喉に刺さったりしてしまうことをいいます。
また、これくらいの年齢の小児は、頭部が重く足腰が未発達なため、転倒しやすく、親御さんはしっかりと様子を見ておかなければいけません。
そして、普段から座った状態での歯磨きを習慣化させ、うがいをする際には歯ブラシを置いてから行うように指導しましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下の通りです。
・歯牙破折は、外部から何らかの衝撃を受けることで小児の歯が折れてしまうトラブル
・小児は全身疾患による免疫力の低下から、口臭が発生することがある
・2~3歳くらいの小児は頭が重く、足腰が未発達なため、歯ブラシ事故を発生させやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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