小児歯科では、まだ一人で十分な歯磨きができないお子さんの仕上げ磨きについて、アドバイスをもらうことができます。
大事なお子さんの虫歯リスクを減らせるかどうかは、仕上げ磨きを行う親御さんにかかっているといっても過言ではありません。
ここからは、仕上げ磨きの基礎とポイントについて解説します。
仕上げ磨きの基礎について
最初に、小児歯科で学びたい仕上げ磨きの基礎から解説していきます。
まず、子どもが立っている状態、寝ている状態にかかわらず、頭が動かないように優しく支えて挙げましょう。
子どもが立っている状態で仕上げ磨きをする場合、親御さんは膝立ちの状態になり、お腹や脇で頭を支えます。
立たせて磨くのが難しい場合は、子どもを仰向けに寝かせ、親御さんの太ももを枕のようにして、磨く姿勢をつくります。
また、歯ブラシの持ち方については、“ペングリップ”がおすすめです。
こちらは、文字通りペンを握るときの持ち方であり、子どもの歯や歯茎を傷つけず、軽い力で磨くのに向いています。
仕上げ磨きのポイント
小児歯科で学びたい仕上げ磨きのポイントとしては、まず以下の3点が挙げられます。
・毛先を歯と歯茎の境目、歯間にしっかり当てる
・毛先が広がらない程度の軽い力で磨く
・小刻みに動かし、歯を1~2本ずつ磨く
上記のポイントを押さえながら、1ヶ所につき20回以上は磨くように意識しましょう。
また、子どもの前歯を磨く際は、歯茎と唇をつなぐ“上唇小帯”を傷つけて痛みを与えないよう、指で保護しながら磨きます。
一度痛みを与えてしまうと、今後お子さんが仕上げ磨きを嫌がる原因になってしまうため、注意してください。
そして、前歯の裏側を磨く際は、歯ブラシを縦向きにする方が、しっかりと汚れを落とすことができます。
奥歯に関しては、先ほど触れた仕上げ磨きのポイントを押さえながら、表側と裏側を忘れずに磨きます。
ちなみに、仕上げ磨きではデンタルフロスを使用するのも効果的です。
人差し指で頬を避けながら、清掃する部分をしっかり見える状態にし、ゆっくり歯の間に通していきます。
このとき、特に清掃すべきなのは、奥歯の2本の間、上の前歯2本の間です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・小児歯科では子どもの仕上げ磨きに関するアドバイスがもらえる
・仕上げ磨きでは子どもの頭を固定し、立たせ磨きか寝かせ磨きを行う
・歯ブラシの持ち方はペングリップがおすすめ
・仕上げ磨きはポイントを押さえながら、1ヶ所につき20回以上磨く
・仕上げ磨きではデンタルフロスも併用すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。