歯にこびりつく歯石には、さまざまな色のものがあります。
目に見える歯石には、白っぽいものや黄色っぽいものが多いですが、中には黒い歯石も存在します。
ここからは、黒い歯石の特徴や原因、除去方法について解説したいと思いますので、興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。
黒い歯石の特徴
黒い歯石は“縁下歯石”とも呼ばれるもので、歯茎より下にこびりつくという特徴を持っています。
具体的には、歯周ポケット内部の歯根面に付着し、肉眼ではほとんど確認できません。
また、こちらは白っぽい歯石と比べて、ゆっくりと時間をかけて形成されるため、密度が高く、より頑固にこびりつく傾向にあります。
そして、黒い歯石が見られる場合は、強い口臭を放っている可能性が高いです。
歯周ポケットに歯石が溜まると、その表面には多くのプラークが付着し、こちらが細菌の繁殖や口臭につながります。
黒い歯石ができる原因
黒い歯石は、プラークに血が混ざることによって形成されます。
つまり、頻繁に口内で出血することが、黒い歯石の原因だということです。
また、頻繁に口内の出血が起こる場合、歯周病を患っている可能性が高く、それもかなり悪化していることが考えられます。
黒い歯石は、歯周病が悪化することによって形成される3mm以上の歯周ポケットに付着します。
健康な歯と歯茎の間にある1~2mm程度の溝(歯肉溝)に、黒い歯石が見られることはほとんどありません。
黒い歯石の除去方法
すでに黒い歯石がいくつか見られるという方は、早急に歯科クリニックに来院し、スケーリングを行うべきです。
こちらは、先端が鎌状になっているスケーラーという器具で、歯石を取り除くという施術です。
振動の力により、歯の根にこびりついた黒い歯石をしっかり落とすことができます。
ただし、歯の根の形状は複雑であるため、こちらの施術は一度で完了しないケースが多いです。
ちなみに、黒い歯石を予防するための方法としては、やはり正しい歯磨きが挙げられます。
具体的には、歯ブラシを45度の角度で当て、歯と歯茎の間のプラークを除去するイメージで、横に小刻みに動かします。
特に、歯石ができやすい前歯の裏側、奥歯の外側は徹底してケアしましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・黒い歯石は“縁下歯石”とも呼ばれ、歯周ポケット内部の歯根面に付着するという特徴がある
・黒い歯石の原因は出血であり、できている方は歯周病の可能性が高い
・黒い歯石がある方は歯科クリニックでスケーリングを受けるべき
・正しい歯磨きの徹底が歯石の予防につながる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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