小児歯科でシーラントを受ける際の流れやメリット、注意点

小児歯科では、主に子どもをターゲットにした治療がいくつか提供されています。
中でも、代表的な治療の1つに“シーラント”が挙げられます。
今回は、小児歯科でシーラントを受ける際の流れやメリット、注意点などを解説しますので、気になる親御さんはぜひチェックしてください。

小児歯科でシーラントを受ける際の流れ

虫歯になりやすい奥歯の溝部分に、汚れが付くのを防ぐための治療がシーラントです。
奥歯は歯ブラシが届きにくく、子どもは特に虫歯のリスクが上昇するため、シーラントで予防するのはとても効果的です。

また、小児歯科でシーラントを受ける際の一般的な流れは以下の通りです。

・歯の汚れを落とす
まずは、歯の表面や歯間の汚れを除去します。
シーラントは、奥歯の溝部分にプラスチックを流し込む治療のため、汚れが残ったままだと、虫歯のリスクを高めてしまう可能性があります。

・薬品を塗布する
プラスチックがしっかり接着するよう、酸処理として薬品を塗布します。
その後、一度薬品を洗い流し、乾燥させます。

・プラスチックを流し込む
奥歯の溝部分にプラスチックを流し込み、光を当てて固めます。
固まった後は噛み合わせを確認し、異常がなければ無事に治療は完了です。

シーラントのメリット

小児歯科でシーラントを受ける一番のメリットは、やはり虫歯を予防できるという点です。

前述の通り、奥歯は虫歯リスクが高く、子どもの歯は柔らかいため、さらにそのリスクが上昇しますが、シーラントを受けることでそのリスクは低下します。

また、シーラントは一切歯を削らずに行う治療のため、当然痛みはありません。
よって、歯科クリニックを嫌がる子どもでも、スムーズに受けることができます。

簡単に治療できるところもメリット

小児歯科のシーラントには、簡単に治療ができるというメリットもあります。

シーラントの処置はいたって簡単であり、対象となる上下の奥歯に対し、レジンというプラスチックを使って溝を埋めるだけです。
本数によって多少前後するものの、約15分で完了するため、子どもはそれほどストレスを感じないでしょう。

時間がかかる治療法の場合、子どもがじっとしていられないことなどが懸念されますが、シーラントはそういった心配がありません。
つまり子どもだけでなく、親御さんにとっても嬉しい治療だということです。

保険が適用される

小児歯科でシーラントを受ける場合、基本的には保険が適用されます。

小児歯科治療の中には、自由診療のものと保険診療のものがありますが、シーラントは後者であるため、それほど高い治療費を負担する必要はありません。

ただしシーラントが保険診療になるのは、6~12歳までの子どもが治療を受ける場合のみです。
なおかつ初期虫歯にかかった乳歯か、生えたばかりの永久歯に限定されるため、こちらは覚えておきましょう。

ちなみに13歳以上については保険適用ができないため、治療費は高額になることが予想されます。

シーラントの注意点

小児歯科でシーラントを受けた後は、定期検診に行くことを忘れてはいけません。
シーラントの治療部分は表面が見えにくくなっているため、定期検診をしないと、万が一虫歯になってしまったとき、発見が遅れてしまうかもしれません。

また、シーラントは食事の際などに取れてしまう可能性があります。
一般的な詰め物は歯を削って形状を整えるため、そう簡単には取れませんが、シーラントは奥歯に流し込んでいるだけであり、一般的な詰め物より取れる可能性が高いです。

完全に虫歯を予防できるわけではない

先ほども少し触れましたが、小児歯科でシーラントの治療を行ったとしても、完全に虫歯を予防できるわけではありません。

レジンを奥歯に流し込むことで、確かに歯の溝は平らになりますが、ほんのわずかながら凹凸は残ります。
そのため定期検診だけでなく、ブラッシングなどのセルフケアも行わなければ、虫歯になる可能性は十分にあります。

またシーラントは、すべての歯に対して行う施術ではありません。
奥歯以外の部分は処置がされないため、こちらは当然虫歯のリスクが引き続き存在します。

特に上顎の前歯などについては、ブラッシングが不十分になりがちであり、虫歯のリスクが高いです。
歯と歯の間のケアについては、歯間ブラシやデンタルフロスを使用することにより、細かな部分の汚れも除去できます。

もちろん、子ども自身のブラッシングだけでは磨き残しが発生しやすいため、親御さんの仕上げ磨きも重要です。

再度処置が必要になることも

小児歯科のシーラントは、いつまでも効果が持続するわけではありません。
効果の持続期間については一般的に2~5年程度と言われていますが、毎日の食事や噛み締めの度合いなどにより、さらに早く効果が弱まる場合もあります。

そのため、シーラントの状態によっては、取れていなくても再度処置が必要になることがあります。

もちろん、再度シーラントを受ける場合、1回目と同程度の費用が発生します。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・小児歯科で受けるシーラントは、歯の清掃⇒薬品の塗布⇒樹脂の流し込みという流れで行われる

・虫歯を予防でき、なおかつ痛みがないのがシーラントのメリット

・小児歯科でシーラントを受けた後は、定期検診に訪れる必要がある

・シーラントは一般的な詰め物よりも取れやすいため注意が必要

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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