食いしばりの主な原因や改善方法について解説します

朝目覚めたときに顎のだるさを感じたり、日中気付いたら口が開きにくかったりする方は、無意識に食いしばりをしているかもしれません。
では、食いしばりは主にどのような原因で発症するのでしょうか?
また、食いしばりの改善方法には、どのようなものが挙げられるのでしょうか?
詳しく解説します。

食いしばりの主な原因

食いしばりには、主に以下の4つの原因があります。

・ストレス
精神的に、常に不安や緊張感を抱いていたり、疲れが出ていたりする方は、ストレスがたまりやすく、それが食いしばりを誘発させてしまうことがあります。
特に、就寝中に起こる食いしばりの多くは、こちらが原因とされています。

・肉体労働、スポーツ
食いしばりの主な原因としては、肉体労働やスポーツも挙げられます。

普段力を使う仕事をしている方、スポーツを頻繁にしている方などは、起きている際の食いしばりが起こりやすくなります。
なぜなら、人の身体は、歯を食いしばることで強い力を発揮し、集中力をアップさせようとするからです。

・1つのことに集中する
先ほど、人の身体は集中力をアップさせるために、食いしばりをすることがあるという話をしました。
こちらは、スポーツなどに限ったことではなく、他のことでも起こり得ます。

例えば、デスクワークやテレビ鑑賞などに集中している際にも、集中力をアップさせるために、無意識に食いしばっているというケースがあります。

・噛み合わせ
食いしばりの原因としては、噛み合わせの悪さも挙げられます。

例えば、奥歯のサイズが大きく、前歯でものを噛み切れない場合、奥歯ばかりを使って食事をするようになり、食いしばりが発生するケースがあります。

枕が合っていないことも食いしばりの原因になる

普段何気なく使用している寝具ですが、枕が合っていなければ食いしばりを引き起こす可能性があります。
特に高い枕を使用している方は要注意です。

高い枕を使用すると、首に角度がついてうつむいたような状態になります。
そのため、奥歯を噛みしめるような姿勢になりやすく、食いしばりを誘発します。

また枕が合っていない場合、睡眠が浅くなり、食いしばりにつながることも考えられます。
歯の健康を守るためには、しっかりと熟睡し、睡眠の質を高めることが大切です。

カフェインやアルコールが原因になることも

カフェインやアルコールの摂取も、食いしばりを引き起こす原因として挙げられます。

カフェインは、主にコーヒーやエナジードリンクなどに多く含まれる成分です。
こちらは神経を刺激し、食いしばりや歯ぎしりを引き起こすことがあります。

また適度な飲酒は、筋肉のリラックスを促進する効果がありますが、飲みすぎはNGです。
深酒をしてしまうと、睡眠の質を低下させ、食いしばりを誘発することがあります。

ちなみに、飲酒をする方の中には喫煙者の方も多いですが、喫煙もカフェインと同じく神経系に影響を与えます。
そのため、基本的にはおすすめできない習慣です。

遺伝によって食いしばりのリスクが高まる?

日中や就寝中の食いしばりは、遺伝によって引き起こされることもあります。

例えば食いしばりがある家族と骨格が似ている場合、噛み合わせも似ることが多く、食いしばりにつながりやすくなります。

また家族の中に食いしばりをする方がいると、生活習慣や環境が似てくるため、同居する方は食いしばりを行いやすくなります。

食いしばりを行うことのデメリット

慢性的な食いしばりは、歯の損傷や歯の神経の炎症、顎関節症などを引き起こす可能性があります。

食いしばりは非常に強い負荷がかかる行為であるため、毎日のように行うと歯が欠けたり、割れたりすることがあります。

また歯の中心部には、歯髄と呼ばれる神経が分布していますが、食いしばりによって歯に過剰な負荷がかかると、細菌感染とは関係のない炎症反応が起こることがあります。
こちらは単純性歯髄炎と呼ばれるものです。

食いしばりが改善されれば、こちらの症状も治る可能性が高いですが、放置していると歯の神経を除去したり、根管治療を受けたりしなければいけない可能性があります。

さらに食いしばりには、顎関節症を発症させるリスクもあります。

咀嚼の起点となるのは顎関節であるため、食いしばりによって歯や歯茎、顎の骨に大きな負担がかかれば、支点である顎関節にも多大な悪影響が及びます。
その影響は首や肩、頭にまで広がり、肩こりや頭痛を誘発することも考えられます。

食いしばりの改善方法

食いしばりの主な改善方法は、やはり日々の生活で食いしばりを意識することです。
力が入るとき、仕事などに集中しているときは、意識して歯を離すことが大切です。

また、なるべくストレスをためず、リラックスする方法を見つけることも、改善方法の1つと言えます。

ちなみに、根本的な解決方法ではありませんが、起きているときも寝ているときも食いしばりが発生するという方は、マウスピースの装着も検討しましょう。
こちらを装着すれば、歯や顎のだるさは大幅に改善できます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・就寝時の食いしばりは主にストレスが原因

・肉体労働やスポーツなど、1つのことに集中すると食いしばりが発生しやすい

・噛み合わせが悪いと、必然的に奥歯ばかりを使い、食いしばりが増える場合がある

・意識して歯を離すこと、ストレス軽減やマウスピースの装着で食いしばりは改善できる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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