歯周病と血糖値の意外な関係性について知っておこう

歯周病は、プラークが蓄積して歯肉が炎症を起こし、歯周ポケットができることによって、歯を支える骨を溶かしてしまうというおそろしい病気です。
また、こちらの症状は、血糖値と密接な関わりがあると言われています。
今回は、歯周病と血糖値の意外な関係性について解説したいと思います。

血糖値の概要

歯周病と血糖値の関係性を紐解く前に、まずは血糖値の概要から見ていきましょう。

血糖値は、血液中のブドウ糖の量のことをいい、血液1dl中に含まれるブドウ糖mgを“mg/dl(ミリグラムパーデシリットル)”という単位で表します。
食べ物に含まれる糖質が消化されることによって作られ、腸から血液に移るため、食後に上昇することが多いです。

ちなみに、よく聞く高血圧とは、血液中のブドウ糖が多い状態を指しています。
高血圧状態が続くと、ブドウ糖によって血液がドロドロになり、血流が悪くなることで、糖尿病につながるおそれがあります。

歯周病があると血糖値は高くなる

歯周病の症状がある方は、前述の血糖値が高くなると言われています。

出血または膿を出しているような歯周ポケットからは、炎症に関連した化学物質が血管を経由し、身体中に放出されています。
また、歯周ポケットから出て血流に乗った炎症関連の化学物質は、体内で血糖値を下げるインスリンの効き目を低下させてしまいます。
このような状態は“インスリン抵抗性”と呼ばれ、十分なインスリンが作られているにもかかわらず、効果を発揮できていないケースを指しています。

つまり、歯周病になることで、糖尿病のリスクは高まってしまうということです。

歯周病の治療をすれば血糖値も低下する

歯周病を患った場合に血糖値が上昇し、糖尿病のリスクも高まるということを言い換えると、歯周病の治療をすることで、血糖値や糖尿病リスクは低下するということになります。

ここでいう歯周病の治療とは、歯磨きによってしっかりとプラークコントロールを行い、歯科クリニックで歯石を除去することを指しています。
これらの処置により、歯肉の炎症を軽減させることができれば、インスリン抵抗性も大幅に改善することが見込まれます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・血液中のブドウ糖の量のことを血糖値という

・歯周病の症状がある場合、インスリンの効き目が低下し、血糖値が高くなる

・血糖値が高くなることは、糖尿病リスクの上昇にもつながる

・歯周病の治療をすれば、血糖値や糖尿病リスクは軽減される

・歯周病治療とは、正しい歯磨きと歯科クリニックでの歯石取りを指している

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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