自宅で簡単に実践できる歯茎のマッサージについて

口内ケアにはさまざまな方法があります。
もっとも基本的なものは歯磨きですが、今回解説する“歯茎のマッサージ”を行うことでも、さまざまな効果が期待できます。
ここからは、歯茎のマッサージの具体的な方法と、実践することによって得られる効果について見ていきましょう。

歯茎のマッサージの方法

歯茎のマッサージは、道具や手指を用いて行うものであり、歯磨きとは違って歯茎をもみほぐしたり、刺激したりすること目的が目的です。

具体的な方法は主に2種類あり、1つは歯ブラシを使用する方法が挙げられます。

歯ブラシを使用する場合、まず毛先を歯間の歯茎に当て、優しく震わせるように動かします。
このとき、歯磨き粉をつける必要はありません。
また、できる限り時間をかけ、ゆっくりと刺激を与えていくのがポイントです。

もし、このような優しく細かい動きでも歯茎に痛みを感じたり、出血が見られたりするのであれば、毛先が柔らかい歯ブラシを使用しましょう。

そして、もう1つの方法として挙げられるのは、手指で行う方法です。

手指で行う歯茎のマッサージは、始める前にいくつかの準備をしなければいけません。
まず、歯磨きによって口内を綺麗にし、手洗いもしっかり行います。
これにより、歯茎が炎症を起こしたり、菌が入ったりするリスクが下がります。
口内を傷つけないように、爪を短くしておくこともポイントです。

準備ができたら、人差し指の腹を使い、歯茎の表面に小さな弧を描くように動かします。
親指と人差し指で歯茎を挟み、揉むように動かすのも効果的です。

歯茎のマッサージによって得られる効果

歯ブラシや手指で歯茎をマッサージすることで、歯茎の血行は促進され、なおかつ唾液量も増加します。
こちらは、虫歯や歯周病予防につながります。

その他、血行が良くなることで、顔のむくみが取れたり、ほうれい線が予防できたりといった美容効果、アンチエイジング効果も得ることができます。

また、口内は咀嚼や無意識の食いしばりなどにより、自身が思っている以上に疲れていたり、ダメージを受けたりしていることがありますが、歯茎のマッサージを実施すれば、これらはある程度軽減されます。

その他の歯茎マッサージの方法

上記の方法以外にも、歯茎マッサージの方法はいくつかあります。

まず一つは、お風呂で行うマッサージです。
具体的な方法としては、お風呂に入る前にブラッシングを行い、口内を清潔にします。

その後湯船に浸かりながら、人差し指の腹で歯茎を優しく撫でます。
リラックスしながら行うことで、血行促進効果が高まり、歯周病の予防や改善が期待できます。

またもう一つの方法としては、歯茎の引き延ばしが挙げられます。

キレイに手を洗った後、歯と歯茎の境目に指を置き、指の腹で優しく伸ばすように動かします。
こちらは血流を改善させる他、歯茎周りのたるみを軽減させることが可能です。

歯茎のマッサージにおける注意点

歯茎のマッサージを行う際は、必ず歯ブラシや手指を清潔な状態にしてから行いましょう。
不潔な場合、細菌感染などのリスクが高まってしまいます。

また歯ブラシであっても指であっても、強い力でマッサージすることは禁物です。
力を入れすぎると、歯や歯茎を傷つけることにつながります。

ちなみに、歯茎のマッサージは1回行っただけで効果が出るようなものではありません。
毎日のブラッシングの習慣に採り入れたり、お風呂のついでに行ったりと、自身が継続しやすい方法で実践しましょう。

歯茎マッサージでトラブルが発生したらどうする?

歯茎マッサージ中に痛みや出血があった場合、すぐにマッサージを注意し、歯茎に炎症や傷がないか確認します。

力を入れすぎていないか見直し、それでも痛みが続く場合、無理に続けずに歯科クリニックに相談しましょう。

また歯茎にキズがついてしまった場合、市販の口内炎の塗り薬やトローチタイプの薬で対応できます。

トローチタイプは、キャンディのように口内に入れて成分を広げるものであり、歯周病関連のものには殺菌・抗炎症作用のある成分が含まれていることが多いです。
ただしノンシュガータイプでない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうため、注意が必要です。

歯茎マッサージが向いていない人

歯茎マッサージが向いていないのは、歯周病が進行している方や歯肉退縮が起きている方などです。

歯茎が下がるなどの症状がある場合、マッサージでは改善せず、外科的処置が必要になる場合があります。
そのため、まずは歯科クリニックでの診察が必要です。

また歯茎が出血しやすい方も、歯周病が進行している可能性が高いため、マッサージを避けて専門医の診察を受けるべきです。

歯茎が出血しやすい方は、適切な力で歯茎マッサージを行っていたとしても、ほんの少しの刺激で簡単に出血してしまいます。
特に指で行う場合は刺激が強いため、控えなければいけません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯茎のマッサージは、歯茎をもみほぐしたり、刺激したりすることを目的に行うもの

・歯ブラシを使う方法、手指を使う方法の2種類がある

・歯ブラシはなるべく柔らかいものを使用し、手指で行う場合は必ず事前準備を行う

・歯茎のマッサージには虫歯や歯周病予防、美容効果などが期待できる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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