虫歯の痛みがある時におすすめの料理

虫歯を発症している方は、ほんの少しの刺激でも痛みを感じるケースが多いです。
すると普段通り、気兼ねなく食事を摂るのが困難になります。
そこで今回は、虫歯の痛みがある時におすすめの料理をいくつかご紹介しましょう。
現状では痛みがない人も、今後の備えとしてぜひ知っておいてください。

強烈な痛みがある場合に食べるべき料理

虫歯の痛みが強く、何も口にしていなくてもズキズキするような場合は、あまり噛まなくても良い料理を食べましょう。

そして、このときには歯の健康を保つ栄養素であるタンパク質、ビタミンをなるべく摂取すべきです。
タンパク質は、エナメル質の内側にある象牙質を作る栄養素であり、ビタミンA・C・Dには、エナメル質や象牙質を良質なものにする働きがあります。

もちろん、身体のエネルギーになる炭水化物も、柔らかい状態にして食べるべきです。

具体的には、以下のような料理を食べましょう。

・冷奴、湯豆腐(絹)
・茶碗蒸し
・ポタージュスープ
・野菜、果物のスムージー
・おかゆ など

やや痛む場合に食べるべき料理

虫歯が少しだけ痛む場合は、多少形が残っている料理を食べても大丈夫です。

ただし、野菜はいつもよりも小さめにカットし、火が通りやすい状態にしなければいけません。
魚料理や肉料理に関しては、煮込み料理を食べるようにしましょう。

例としては、以下のような料理が挙げられます。

・ネギトロ
・うどん(柔らかめ)
・白身魚の煮付け
・煮込みハンバーグ
・煮物(柔らかめ) など

“清掃性食品”を含む料理もおすすめ

虫歯が痛むときは、食材として“清掃性食品”が使用されている料理も摂取しましょう。

清掃性食品とは、名前の通り歯をキレイにしてくれる食品のことをいい、間接清掃性食品と直接清掃性食品の2種類に分かれます。

間接清掃性食品は、摂取によって唾液が分泌され、口内が酸性に傾くことを防ぐもので、具体的には梅干しや酢などが該当します。
一方、直接清掃性食品は、噛むことで歯や粘膜の表面を清掃してくれる食品で、主に以下の条件を満たしています。

・食物繊維が豊富
・糖質、油分等を含んでいない
・ある程度歯ごたえがあり、飲み込むには咀嚼が必要

具体的にはニンジンやレタス、ゴボウやセロリなどがこちらに該当するため、意識して摂取しましょう。

虫歯が痛いときは食べ方にも工夫すべき

虫歯の痛みがあるときは、食べ方にも工夫しなければいけません。

まず、咀嚼の方法についてですが、こちらは痛い方で噛めない場合、反対の歯で噛んでみましょう。
痛い方の歯で無理に噛んでしまうと、余計に痛みが増してしまったり、抜歯後の場合は出血がひどくなったりする可能性があります。

また、虫歯が痛いときは、調理の仕方も工夫すべきです。
例えば、硬い食材はやわらかくなるまで煮込んだり、小さくカットして食べやすくしたりするのが有効です。

痛みがあるときは、とにかく歯に刺激を与えないことが大切です。
患部を刺激すると、炎症が悪化してしまう可能性があります。

おすすめの調理方法

虫歯の痛みで食べにくい場合、お米はやわらかく炊いたり、おかゆにしたりすると食べやすくなります。
パンについては、フレンチトーストにするのが有効ですが、このとき砂糖は少なめもしくは使用しないのがポイントです。

また、肉については、牛肉や豚肉に比べると、鶏肉がやわらかくて食べやすいです。
硬い肉はあらかじめ肉叩きで叩いたり、挽肉にしたりすると、より食べやすくなります。

煮込む際は、肉のみだとパサパサしてしまうため、シチューやトマトソース煮のように、野菜と煮込むことをおすすめします。

ちなみに、魚については、白身魚が比較的食べやすく、調理法は焼き魚や刺身よりも、煮魚や蒸し魚の方が食べやすいです。

その他、卵は茶碗蒸しの他、玉子豆腐、プリンなどの状態がおすすめです。

虫歯の痛みがあるときに食べてはいけないもの

虫歯が痛い場合、甘いものは避けなければいけません。

虫歯菌は、糖分を栄養にして歯を溶かす酸をつくるため、糖分を多く含む甘いものは、歯の痛みを悪化させる原因になります。

ここでいう甘いものとは、チョコレートやケーキなどの食べ物だけでなく、甘いジュースやスポーツドリンクなどの飲み物も含まれます。

また、レモンやグレープフルーツ、ミカンなどの柑橘類も避けるべきです。

柑橘類の果物には、強い酸が含まれています。
酸によって歯の表面が溶けると、虫歯や知覚過敏が悪化するおそれがあります。

その他の歯が痛いときのNG行動

虫歯の痛みがあるときは、食べ物の内容や食べ方だけでなく、日常生活における行動にも注意しなければいけません。

まず避けたいのは、身体を温める行動です。
具体的には、入浴や飲酒、運動などを行うと、血行や良くなり、痛みが増幅されるおそれがあります。

また、痛んでいる部分が気になるからといって、指などで刺激するのは控えましょう。
こちらは、炎症が悪化してしまうおそれがありますし、直接触ることで、患部から雑菌が入ってしまうことも考えられます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯の痛みが強いときは、ほとんど噛まなくても良い料理を食べるべき

・虫歯がやや痛むときは、煮物など柔らかめの料理がおすすめ

・梅干しや酢などの間接清掃性食品は、口内が酸性に傾くのを防ぐ

・ニンジンやレタスなどの直接清掃性食品は、噛むことで歯を清掃してくれる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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