歯ブラシにカビが生えてしまう原因と予防法について

ふと、いつも使用している歯ブラシを見たとき、毛先やその奥に黒い汚れが付着していた経験がある人もいるでしょう。
こちらはカビである可能性が高く、保管方法や環境に問題があると考えられます。
今回は、歯ブラシにカビが生えてしまう原因や予防法について解説しましょう。

なぜ歯ブラシにカビが生えるのか?

歯ブラシにカビが生えてしまう原因は、主に以下の3つです。

・水分や汚れを落としきれていない
使用後の歯ブラシは多くの水分を含んでいます。
カビは水分が多い場所を好むため、しっかり水分を落としきれていないと、黒い汚れとして現れやすくなります。

そして、歯ブラシに汚れが残っている場合も、それを栄養源にカビが育つ可能性があるため、入念に洗って落としきらなければいけません。

・スタンドやコップにカビが発生している
多くの方は、歯ブラシをスタンドやコップに保管しているかと思いますが、カビが見られる場合、こちらに問題がある可能性も否めません。

すでにスタンドやコップにカビが生えている場合、同じように歯ブラシでも発生することが考えられます。

・浴室で歯ブラシを保管している
歯ブラシやスタンド、コップの水気をしっかり取っていたとしても、浴室内で歯ブラシを保管している場合、カビは生えやすくなるため、注意してください。

浴室は非常に湿気が多く、空気中に胞子が漂っていることもあるため、毛先が剥き出しの状態で保管されていると、カビが発生する可能性は十分にあります。

歯ブラシのカビを予防するには?

歯ブラシにカビが生えるのを予防するには、正しい洗い方と保管方法を意識しましょう。

歯ブラシの使用後は、水を流しながら指先で丁寧に汚れを落とします。
このとき、根元部分の汚れが落としきれていないケースは多いため、特に意識して除去しましょう。
なかなか落ちない場合は、歯間ブラシなどで掃除することをおすすめします。

そして、洗った後の保管方法についてですが、このときは自然乾燥させるだけでなく、タオルやキッチンペーパーなどを使用し、ある程度水気を取るようにしましょう。
特に、洗面台の中などに保管する場合、自然乾燥では乾くまでに時間がかかり、カビの発生につながるため、前もって十分に乾燥させるべきです。

歯ブラシの除菌器について

歯ブラシのカビを防止する方法としては、除菌器の使用も挙げられます。

こちらは文字通り歯ブラシを除菌するための機器です。
歯ブラシの毛先部分もしくは全体を専用のケースに入れて保存します。

また除菌器を選ぶ際は、除菌効果がハッキリわかるものがおすすめです。

除菌できる度合いは製品によって異なります。
70%であっても90%であっても除菌は除菌です。
そのため、より効果の高い実験効果が明記されている製品を選ぶと安心です。

ちなみに除菌器は、紫外線を歯ブラシに照射して除菌を行います。
しかしこちらの紫外線を出しているUVランプには寿命があります。
寿命が切れてしまうと除菌効果がなくなるため、注意してください。

除菌器のUVランプには、交換できるタイプとできないタイプがあります。
いずれを選ぶにしても、なるべく使用時間が長いものを選ぶようにしましょう。

やってはいけない歯ブラシの除菌方法

歯ブラシのカビを予防するには、正しい洗い方と保管方法が大事と説明しました。
逆にやってはいけないのが熱湯消毒です。

歯ブラシは耐熱性が低いプラスチックの製品が多いです。
そのため熱湯消毒をすると変形するおそれがあります。

また台所用品の漂白剤を使用するのも良くありません。
こちらはまな板や食器等の除菌に使用できますが、直接触れると肌荒れにつながります。
さらに喉などの粘膜に触れると、荒れたり吐き気を催したりすることにもつながります。

ちなみに歯ブラシのカビは、日光消毒でも除去できます。
こちらはいわゆる天日干しです。

カビは30℃より高温になると少しずつ死滅していきます。
青カビや黒カビの場合、55~60℃になると10分ほどでほとんど死滅します。

ただし、日光が放つ紫外線はプラスチックを激しく劣化させます。
そのためプラスチック製の歯ブラシの消毒方法としては向いていません。

カビが生えた歯ブラシを使うとどうなる?

カビが生えた歯ブラシを使用するのは当然良くありません。
そのまま使用すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

歯ブラシに生えるカビは、ほとんどの場合毛の付け根に発生します。
こちらを口に入れることにより、口内にカビが移って悪さを働きます。

またカンジダというカビが舌や口の粘膜に生息するようになる危険性もあります。
こうなると、口臭や口内炎などを引き起こすことも考えられます。

歯磨きは本来虫歯や歯周病、口臭などを防ぐために行うものです。
それにもかかわらず、歯ブラシを口に入れるとリスクが高まるのは本末転倒です。

そのため少しでもカビが確認できる場合、歯ブラシの使用を中止しましょう。
カビが生えたときのために、歯ブラシのストックは数本用意しておくべきです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・使用後の汚れや水分を落としきれていないと、歯ブラシにカビが発生しやすくなる

・保管するスタンドやコップのカビにも注意

・浴室は湿気が多いため、歯ブラシの保管場所としては適していない

・歯ブラシの使用後はしっかりと汚れを落とし、水気はタオルなどで拭き取るべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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