歯ブラシの毛先が広がってしまう理由を知っておこう

歯ブラシは、日々のデンタルケアに欠かせないアイテムの1つです。
常に綺麗な状態で使用するのが望ましいのですが、実際はすぐに毛先が広がってしまい、磨きにくさを感じている方も多いかと思います。
今回は、歯ブラシの毛先が広がってしまう主な理由をご紹介しましょう。

磨く力が強すぎる

ブラッシングの力が強すぎる場合、歯ブラシの毛先はダメージを受け、すぐに広がってしまいます。

もちろん、歯ブラシは数ヶ月単位で交換すべき消耗品であるため、使用するごとに毛先が広がることは不自然ではありません。
しかし、1ヶ月以内で使用が難しくなるほどすぐに広がってしまうという場合は、一度ブラッシングの力加減を見直すことをおすすめします。

イメージとしては、強い力で短時間磨くのではなく、適度な力で丁寧にゆっくり磨くことで、しっかりプラークを落とし、なおかつ毛先のケアもできます。

歯ブラシの持ち方を間違えている

歯ブラシの持ち方を間違えている場合も、毛先が広がる原因になってしまうため、注意してください。

大人の方が歯を磨く場合、基本的には“ペングリップ”と呼ばれる持ち方が推奨されています。
こちらは、文字通りペンを握るときのように、親指、人差し指、そして中指で歯ブラシを支える持ち方です。
1~2週間程度ですぐ毛先が広がってしまうという方は、ぜひ実践してみてください。

ちなみに、ペングリップであれば、余計な力が入らず、歯ブラシを小刻みに動かしやすいため、隅々まで丁寧に磨くことができます。

磨き方を間違えている

歯磨きを行う際は、適切な力加減と歯ブラシの持ち方だけでなく、ブラッシングの方法も意識しなければいけません。
こちらが間違っている場合、余計に歯ブラシが傷み、毛先が開いてしまうため、注意しましょう。

基本的に、歯を磨くときは、大きなストロークをつけないことを意識します。
つまり、縦方向であろうが横方向であろうが、とにかく小刻みに動かすことで、毛先のダメージを抑えられるということです。

逆に、歯ブラシを大きく動かすと、毛先の根元が必要以上に引っ張られることになり、数週間程度で広がってしまうことにつながりやすいです。

やわらかめの歯ブラシを使用している

歯ブラシの毛先が広がる理由としては、毛先がやわらかめの歯ブラシを使用していることも挙げられます。

歯ブラシの毛先の硬さは、大きくかため、ふつう、やわらかめの3つに分けられます。
このうちやわらかめはもっとも毛先がやわらかく、優しい刺激でブラッシングをすることができますが、もっとも消耗が早いです。
そのため、まだ使用できそうに見えても、かなり清掃能力が低下した状態になります。

また毛先が広がった歯ブラシは、通常の歯ブラシと比べてプラークの除去率が20~40%も低下すると言われています。
一生懸命ブラッシングしても、汚れを落としきれない歯ブラシでは汚れが残り、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

歯ブラシが劣化している

どれだけ磨く力を抑えていたとしても、単純に歯ブラシが劣化すると、毛先は広がってしまいます。

先ほども少し触れましたが、歯ブラシの寿命は1ヶ月程度、どれだけ丁寧に使用しても2ヶ月までです。
そのため、これくらいの時期を目安に交換しなければいけません。

また見た目がそれほど劣化していなくても、実際はプラークの除去率が落ちていることが多いため、早めに交換することが大切です。

ちなみにいつでも歯ブラシを交換できるように、自宅にはストックを用意しておくことをおすすめします。

歯ブラシの管理方法が悪い

歯ブラシの毛先が広がってしまう理由の一つに、歯ブラシの管理方法が悪いことが挙げられます。

歯ブラシを使用した後は、しっかり汚れを落とした後、乾燥させなければいけません。
もし湿ったままの状態で保管してしまうと、毛の素材が弱くなりやすく、広がる原因になります。

また歯ブラシを収納する際、別の歯ブラシやデンタルケアグッズなどとぶつかると、物理的な損傷で毛先が広がることも考えられます。
そのため、洗面所の歯ブラシを収納するスペースなどは、歯ブラシ以外のものを入れすぎないようにしなければいけません。

広がった歯ブラシを使用し続けるデメリット

毛先が広がった歯ブラシを使用し続けると、プラークの除去率が低下するだけでなく、歯や歯茎を傷つけてしまうこともあります。
そのため、交換せずに使い続けることはおすすめできません。

また毛先が広がった歯ブラシは、雑菌の温床になることもあります。

毛先が広がっているということは、ある程度の期間同じ歯ブラシを使用し続けたということになります。
どれほど歯ブラシを清潔に洗ったとしても、毎日使用していれば毛先に雑菌がつきやすくなります。

もちろん、古くなって雑菌が付着した歯ブラシを使用し続けると、かえって口の中の健康状態を悪化させてしまうかもしれません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯を磨く力が強すぎると、すぐに歯ブラシの毛先は広がってしまう

・歯ブラシの持ち方をペングリップにし、小刻みに動かすことで、毛先は広がりにくい

・大きなストロークをつけて磨くと、歯ブラシは数週間程度でダメになる可能性がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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