虫歯は日々行う歯磨きだけでなく、生活習慣や摂取する食べ物、飲み物を工夫することでも予防できます。
むしろ、この2つをあわせて実行しなければ、なかなか虫歯を防ぐことはできません。
ここからは、虫歯予防としてコーヒーを飲んだ方が良い理由と、摂取する際の注意点について解説します。
虫歯予防としてコーヒーを飲むべき理由
コーヒーには、カフェインを始めとするさまざまな成分が含まれていますが、今回注目すべきは“ポリフェノール”です。
ポリフェノールとは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分をいい、自然界に5,000種類以上あると言われています。
抗酸化作用、抗菌作用などがあり、コーヒーから摂取することで虫歯菌を口内に滞在させません。
ちなみに、コーヒーに含まれる“クロロゲン酸”というポリフェノールには、脂肪の消費量をアップさせてくれる働きもあります。
砂糖が入ったコーヒーはNG
虫歯予防としてコーヒーの摂取は効果的ですが、ここでいうコーヒーとは、あくまでブラックコーヒーのことを指しています。
砂糖入りでは意味がありませんので、注意してください。
皆さんもご存知の通り、砂糖は虫歯菌の大好物です。
砂糖入りのコーヒーを摂取してしまうと、虫歯を発生させやすくする効果が、ポリフェノールが持つ抗酸化・抗菌作用を打ち消してしまうおそれがあります。
もちろん、砂糖の量が少なければ良いというわけでもありません。
ノンシュガーのブラックコーヒーを飲むことで、初めて効果的な虫歯予防となります。
飲みすぎは口臭につながる可能性がある
虫歯予防としてコーヒーを摂取するのは良いことですが、飲みすぎは口臭の悪化につながる可能性があるため、注意しましょう。
コーヒーの色素が舌の表面に付着すると、口臭の原因になることが考えられます。
その他、カフェインが持つ利尿作用により、口内が乾燥することも、口臭が悪化する原因の1つです。
よって、コーヒーの摂取は、1日カップ1杯程度にとどめておきましょう。
ちなみに、コーヒーが原因の口臭を和らげる方法としては、摂取直後に水を飲むことが挙げられます。
水を飲むことで、カフェインの利尿作用で失われる水分を補給し、口内の汚れも洗い流すことができます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯予防に効果的なコーヒーには、抗菌・抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれる
・砂糖入りのコーヒーは、ポリフェノールの抗菌・抗酸化作用を打ち消してしまうためNG
・コーヒーが原因の口臭が発生しないよう、摂取直後には水を飲むべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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