虫歯治療は、麻酔を打ってから行われるケースがほとんどですが、まだ効果が残っている場合、食事は摂らないことをおすすめします。
なぜなら、口内にダメージを負う可能性があるからです。
今回はこちらの点を中心に、虫歯治療後、麻酔が効いている状態での食事について解説しましょう。
虫歯治療後、麻酔が効いている状態で食事を摂るべきではない理由
麻酔の効果が残っているということは、すなわち口内の感覚が鈍っているということを意味しています。
よって、誤って頬の内側などを噛んでしまったとしてもなかなか気付けず、いつの間にか血が出ているというケースも少なくありません。
その他、通常の状態なら思わず吐き出してしまうほど熱い食べ物でも、麻酔が効いている状態では温度を感じにくく、火傷してしまうおそれもあります。
せっかく虫歯を治療したにもかかわらず、その後の食事によって口内を痛めてしまうのは非常にもったいなことであるため、効果が持続している間はできるだけ食事を避けるようにしましょう。
どうしても我慢できない場合はどうする?
虫歯治療後、麻酔が効いている状態の方が、どうしても食事を我慢できないという場合は、口内へのダメージを減らす工夫をしましょう。
例えば、治療した歯とは逆側の歯で噛むようにすれば、多少は感覚が残っているため、口内を噛んだり火傷したりするリスクは減少します。
その他、できるだけ咀嚼せずに食べられるものを選んだり、湯気が出るほど熱いものを避けたりすることでも、口内を傷つけることなく食事ができます。
麻酔の効果はいつまで継続する?
虫歯治療後、麻酔の効果がなくなれば、当然これまで通り食事をしても問題ありません。
では、麻酔の効果は一体いつまで継続するのでしょうか?
こちらに関しては、麻酔の種類によって大きく差が出ます。
例えば、麻酔薬を歯茎に塗り、表面の感覚を鈍らせる“表面麻酔”の場合、効果は10分程度と非常に短いです。
一方“浸潤麻酔”や“伝達麻酔”は、非常に効果が長い種類であり、場合によっては3~6時間ほど感覚が鈍った状態が継続することもあります。
よって、虫歯治療を受ける際は、こちらの継続時間を事前に把握し、なるべく先に食事を摂っておきましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯治療の麻酔が効いている場合、出血や火傷のリスクがあるため、食事を摂るべきではない
・食事を我慢できないときは、治療していない方の歯で噛む、熱いものを避けるなどの工夫をする
・表面麻酔は10分程度、浸潤麻酔や伝達麻酔は数時間効果が持続する
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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