プラークや食べカスを取り除き、虫歯や歯周病を予防するためには当然、毎日欠かさず歯磨きをしなくてはいけません。
回数としては1日2~3回程度行うべきであり、実施するタイミングにもポイントがあります。
今回は、朝と夜に行う歯磨きの適切なタイミングについて解説したいと思います。
朝の歯磨きの適切なタイミング
朝起きたときの口内には、非常に多くの細菌が存在します。
こちらは、寝ている間に口内が乾き、細菌が増加しやすい環境になるからです。
よって、朝の歯磨きは、まず起床後すぐのタイミングで実施すべきだと言えます。
ただし、その後朝食を摂る場合は、もう一度歯磨きをするのが望ましいため、起床後すぐの歯磨きは軽いものでも問題ありません。
朝食後の歯磨きはしっかりと時間をかけ、プラークや食べカスを取り除くことを意識しましょう。
朝歯磨きをする時間がない場合は?
朝は仕事や学校の準備、子どもの世話などがあり、何かとバタバタすることが多いです。
もしブラッシングをする時間がないというのであれば、最低限の口内ケアだけでも行いましょう。
例えば水で口をすすぐだけでも、オーラルケアの効果はあります。
具体的には、水を一口程度軽く口に含み、歯列にぶつけるようにしてしっかりとすすぎます。
また抗菌剤が含まれるマウスウォッシュでのうがいも、手軽に口内のケアができるため、忙しい朝にはおすすめです。
さらにキシリトール100%ガムを噛むことでも、口内の細菌の繁殖を抑えたり、自浄作用を促進したりすることが期待できます。
夜の歯磨きの適切なタイミング
夜に実施する歯磨きは、なるべく就寝直前のタイミングで行いましょう。
睡眠時は、唾液の分泌量が大きく減少し、それによって虫歯菌や歯周病菌が活性化しやすくなります。
よって、できるだけ寝る直前のタイミングで歯磨きをし、口内の細菌が少ない状態にしておかなければいけません。
ちなみに、口呼吸が癖になってしまっている方は、就寝直前に歯磨きをしても、口内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病のリスクも高くなります。
そのため、マスクを着用するなどして、乾燥を防ぐための工夫をしましょう。
朝歯磨きをする時間がない場合は?
朝は仕事や学校の準備、子どもの世話などがあり、何かとバタバタすることが多いです。
もしブラッシングをする時間がないというのであれば、最低限の口内ケアだけでも行いましょう。
例えば水で口をすすぐだけでも、オーラルケアの効果はあります。
具体的には、水を一口程度軽く口に含み、歯列にぶつけるようにしてしっかりとすすぎます。
また抗菌剤が含まれるマウスウォッシュでのうがいも、手軽に口内のケアができるため、忙しい朝にはおすすめです。
さらにキシリトール100%ガムを噛むことでも、口内の細菌の繁殖を抑えたり、自浄作用を促進したりすることが期待できます。
昼に歯磨きをする必要はある?
口内環境が悪い朝、それから口内が乾燥する就寝前は、必ず歯磨きをしなければいけません。
では、昼の歯磨きはしなくても良いのでしょうか?
結論からいうと、昼でも食事を摂った後であれば、歯磨きを実施すべきです。
しかし、職場や外出先で歯磨きができないケースも多いかと思うので、そのような場合はうがいで代用することをおすすめします。
ブクブクと口内に水を行き渡らせるようにうがいをすることで、大方の汚れを洗い落とすことが可能です。
その他、歯ブラシが用意できないという場合は、指歯磨きを実践するのも良いでしょう。
こちらは、指を綺麗に洗った状態で、主に歯の表面を磨くというものであり、うがいと組み合わせることで、より汚れを落とすことができます。
昼に外出先で歯磨きをする際の注意点
職場の場合、トイレなら昼でも歯磨きができる可能性があります。
最近のオフィスビルのトイレはホテルのようにきれいなところが多く、化粧ポーチの収納棚があったり、口ゆすぎ専用の蛇口があったりすることもあります。
しかし、職場によっては建物自体が古く、トイレもあまり衛生的ではないことが考えられます。
だからといって、パントリーや給湯室で歯磨きをするのはNGです。
多数の人が食器を洗ったり、お茶をいれたりするところであるため、そこでの歯磨きはマナー違反です。
どうしても昼に歯磨きをしたい場合は、近隣のオフィスビルや商業施設などを利用しましょう。
虫歯になりやすいものを食べた後は特に歯磨きが必要
時間帯にかかわらず、虫歯になりやすいものを食べた後は必ず歯磨きをしなければいけません。
具体的にはチョコレートやキャラメルなどの甘いお菓子、ジュースやスポーツドリンクなどの清涼飲料水を摂取した後です。
また粘着性の高い食べ物、ご飯やパン、麺類などの炭水化物を食べた後も、なるべく早く歯磨きをすることが望ましいです。
さらにレモンやオレンジなどの柑橘類、酢を使った料理などは、酸が歯のエナメル質を溶かすため、食後の歯磨きが必要不可欠です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・朝の歯磨きは起床後すぐのタイミング、食事後に実施するのが望ましい
・夜の歯磨きはできるだけ就寝直前に実施すべき
・口呼吸の癖がある方は、口内が乾燥しないよう、就寝前にマスクを装着すべき
・昼の歯磨きが難しい場合は、うがいや指歯磨きで代用しよう
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。