虫歯は早期発見・治療が、非常に大切です。
それにより、ある程度、虫歯の進行を抑えられるからです。
しかし中には、虫歯とおぼしき症状が出ていても、歯科クリニックに通うタイミングが分からず、放置している方もいます。
今回は、歯科クリニックに通院すべき症状の目安について解説しましょう。
少しでも痛みが出ているとき
歯科クリニックに通院すべき症状の目安としては、まず“少しでも痛みが出ているとき”が挙げられます。
虫歯が象牙質にまで進行すると、冷たいものや酸っぱいもの、甘いものなどが染みるようになり、軽度の痛みが生じる可能性が高いです。
このように、少しでも痛みがある場合は、すでに虫歯の進行が始まっているため、早急に歯科クリニックに通院しましょう。
ちなみに、象牙質まで進行した虫歯を放置すると、さらに奥にある歯髄にまで細菌が侵食してしまい、ズキズキとした強い痛みにおそわれる可能性があります。
慢性的な頭痛の症状が出ているとき
象牙質まで虫歯が進行すると、軽度の痛みを生じる可能性が高いという話をしました。
しかし、こちらの痛みには個人差があり、一切痛みを感じないというケースもなくはありません。
ただし、それとは別に、慢性的な頭痛の症状が出ている場合は、虫歯が進行している可能性が高いため、一度歯科クリニックに通院しましょう。
ずっと頭痛が治まらない場合、虫歯が原因で蓄膿症を発症していることが考えられます。
特に、一度歯科クリニックで治療を行い、被せ物をしている方は、そちらの下で虫歯が再発し、知らず知らずのうちに蓄膿症を発症することがあるため、注意しましょう。
ひどい口臭がする場合
虫歯の自覚症状がなかったとしても、ひどい口臭がする場合は、歯科クリニックに通院すべきです。
虫歯に伴う口臭は、虫歯の穴に溜まった食べカス、神経や血管の腐敗が主な原因であり、時に強烈なニオイになります。
しかし、口臭は自分自身では確認しにくいものであるため、以下の方法を試してみて、不快に感じるかどうかをチェックしてみましょう。
・コップに息を吐き、深呼吸後にニオイを嗅ぐ
・コットンパフなどで舌苔を拭き取り、ニオイを嗅ぐ
・デンタルフロスを歯の間に通した後、ニオイを嗅ぐ
・唾液のニオイを嗅ぐ
手のしびれや倦怠感、疲労感があるとき
歯の痛みなどとあわせて手のしびれが出ている場合も、歯科クリニックに通院した方が良いと言えます。
こちらは、虫歯が原因で引き起こされている可能性が高いからです。
具体的には虫歯の発症によって噛み合わせが偏り、顎周辺や首、肩の筋肉が緊張して血行不良や脳への酸素供給低下につながることが原因です。
特にこれまで手のしびれが出たことがなかった方は、虫歯の症状である可能性が極めて高いです。
また虫歯によって手のしびれが出ている方の中には、倦怠感や疲労感なども感じやすくなります。
歯の異変だけでなく、いつもより疲れやすい、身体がしんどいという症状がある場合、歯科クリニックで診てもらいましょう。
顎の骨が激しく痛むとき
顎の骨が激しく痛む場合も、歯科クリニックに通院しなければいけません。
こちらは骨髄炎が原因の可能性があります。
歯の根元は骨の中に埋まっていますが、虫歯を放置して細菌が歯の深い部分を侵蝕していくと、最終的には顎の骨にまで達します。
このとき発症するのが骨髄炎です。
骨髄炎は、骨の中心にある骨髄に細菌が入り、炎症を起こしてしまう疾患です。
初期症状としては歯の痛みがあり、顎の骨まで強く痛んだり、歯が揺れたりすることもあります。
また骨髄炎の治療を受けるためには入院が必要で、場合によっては手術も受けなければいけません。
腰が痛いとき
虫歯の一般的な症状とあわせて腰が痛い場合も、早急に歯科クリニックに通うべきです。
このような症状が出ている場合、かなり虫歯が放置されていることが考えられます。
虫歯を治療せずそのままにすると、歯の形状が変わったり、片噛み癖がついたりして、少しずつ噛み合わせが悪くなっていきます。
また噛み合わせに影響が出ることにより、全身のバランスが崩れ、肩こりと同じように腰痛を発症することがあります。
このようなケースでは、まず歯科クリニックで虫歯の治療を行い、腰の痛みについては整形外科などで適切な治療を受けなければいけません。
朝起きたタイミングで歯や顎が痛いとき
朝起きたタイミングで虫歯の部分、その他の天然歯、顎などに強い痛みが出ている場合も、すぐ歯科クリニックに通うべきです。
このようなケースでは、歯ぎしりや食いしばりを発症していることがあります。
歯ぎしりや食いしばりは、奥歯で発生することが多いトラブルで、就寝中に多く発生します。
そのため、無意識のうちに行っていることが多く、夜強い力で歯を噛み合わせると朝起きたとき強い痛みを覚えます。
頻繁に歯ぎしりや食いしばりをしているようであれば、歯科クリニックに相談し、マウスピースの装着や矯正治療などを行わなければいけません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・少しでも歯の痛みが出ている場合、早急に歯科クリニックに通院すべき
・歯の痛みがなくても、慢性的な頭痛がする場合は歯科クリニックに通うべき
・不快な口臭が確認できた場合も、歯科クリニックへの通院の目安
・口臭やコップ、デンタルフロスなどを使用すればセルフチェックができる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。