虫歯の予防方法といえば、歯磨きを徹底する、できる限り糖分を摂らない、などが挙げられます。
こちらと併せ、“食べ方”を意識して改善することで、さらに虫歯になるリスクが軽減されるって、ご存知でしたか?
今回は皆様に、虫歯を発生させないために心掛けたい、食べ方のコツをレクチャーしていきましょう。
食べる時間を決める
虫歯を発生させないための食べ方としては、まず“食べる時間を決める”という方法が挙げられます。
糖分が少ない食べ物は、確かに虫歯のリスクが低いですが、時間を決めずいつまでもダラダラと食べ続けていてはいけません。
常に口内が汚れた状態が続けば、当然虫歯は発生しやすくなります。
よって、朝・昼・晩と食事を摂る時間を決め、食事の後なるべくすぐに歯を磨くという規則正しい生活を送りましょう。
ちなみに、お菓子を食べるのも1日1回にすることをおすすめします。
緑茶、牛乳を一緒に摂る
虫歯を予防する食べ方としては、“緑茶、牛乳を一緒に摂る”ということも挙げられます。
食事を摂る際、水分がなくても大丈夫だという方もいるかもしれませんが、こちらはあまり歯によろしくありません。
虫歯の予防効果がある緑茶、牛乳を一緒に摂ることで、口内環境は大きく変わってきます。
虫歯菌などの細菌はタンパク質でできているため、緑茶を摂取するとカテキンが虫歯菌にくっつき、動きを抑制して増殖を防ぎます。
そして、牛乳は歯垢の酸を減少させ、虫歯発生のリスクを大きく減少させてくれます。
酸性が強いものや、糖分が多いものなど、虫歯のリスクが高い食事を摂る際には、特に緑茶か牛乳を用意した方が良いでしょう。
アルカリ性食品を摂取する
虫歯を発生させないための食べ方としては、“アルカリ性食品を摂取する”ということも挙げられます。
虫歯にならないよう、糖分が多い食品を避けているという方は多いかと思いますが、酸性とアルカリ性を気にしている方は少ないでしょう。
酸性のものばかり摂取すると、口内で虫歯菌が活発に動いてしまうため、意識して以下のアルカリ性食品を摂取してください。
・梅干し
・果物、野菜全般
・海藻類(ひじき、ワカメ、昆布、海苔など)
特に梅干しは、クエン酸にも虫歯菌の活動を抑える働きがあるため、おすすめ食品です。
よく噛んで食べる
食事を摂る際には、よく噛むのを意識することで虫歯のリスクが軽減されます。
こちらは咀嚼回数が増えると唾液の分泌量が増加し、口内をキレイにしてくれるからです。
具体的には、1口につき30回は噛むことを意識しましょう。
またよく噛むことには、虫歯予防以外にもさまざまなメリットがあります。
例えば、噛む回数が増えると顎や歯が丈夫になりますし、消化をサポートすることにもつながります。
さらに咀嚼は満腹中枢をコントロールしてくれるため、肥満の防止にもつながります。
ちなみによく噛む習慣をつけるためのポイントとしては、一口食べ物を口に入れたタイミングでお箸を置くことが挙げられます。
良い姿勢で食べる
良い姿勢を意識して食べることも、虫歯を発生させないためには重要なことです。
姿勢が良い状態で咀嚼をすると、唾液の分泌量が増加して自浄作用が高まります。
逆に姿勢が悪いと身体が緊張状態になりやすく、唾液の分泌量が減ることがあります。
唾液には口内の酸を中和し、歯の再石灰化を助ける作用があるため、食事でも分泌量を増やすことが大切です。
また良い姿勢で食事を摂ることにより、しっかりと食べ物を細かく噛み砕くことができます。
こちらは口内に食べ物のかけらが残りにくく、プラークが形成されにくくなる効果があります。
ちなみに小さい子どもの場合、イスから足をブラブラと浮かせていることも多いです。
しかし足が浮くと姿勢が不安定になるため、親御さんは足が床に着くようにイスの高さを調節しましょう。
食事中や食後に水分を摂る
少しでも虫歯の発症リスクを抑えたいのであれば、食事中や食後に水分を摂る習慣をつけるのも大切です。
こまめに水分補給を行うことで、口内が酸性になる時間を短くでき、虫歯を予防できます。
特に酸性の強いものは虫歯を引き起こしやすいため、そのようなものを食べる際は水分を摂取して歯の再石灰化を促しましょう。
ちなみに食べ物をよく噛むことでも唾液は分泌させられますが、夜更かしやストレスなどの原因により、唾液の量や質が良くない方もいます。
そのため、なるべく水やお茶で水分を摂ることをおすすめします。
虫歯になりやすいおやつを選ぶ
おやつは通常の食事と比べて、ダラダラと食べ続けてしまいやすい傾向にあります。
そのため、おやつはなるべく虫歯のリスクが低いものを選ぶのが望ましいです。
また虫歯のリスクが低いものといっても、一切砂糖を摂ってはいけないというわけではありません。
例えばプリンやゼリー、アイスクリームなどは、砂糖が含まれるものの意外と虫歯になりにくいです。
プリンはやゼリーは歯にくっつきにくく、やわらかいためそれほど噛まなくても食べることができます。
つまり短時間で食べ終わることが多いということです。
またバニラアイスも、口に入れた瞬間すぐに溶けてしまうため、口内の滞在時間は短いです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・食事を摂る時間を決めるのは虫歯を発生させない食べ方の基本
・食事の際、緑茶、牛乳をあわせて摂ることで虫歯のリスクは軽減される
・アルカリ性食品を積極的に摂取するのもポイント
・アルカリ性食品の中でも、クエン酸が入っている梅干しは特におすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。