虫歯のリスクが高い職業とその理由について解説します

甘いものを毎日のように食べていたり、歯磨きをしっかりせずに寝ていたりすると、当然虫歯のリスクは高まります。
それだけではありません。
実は、職業によっても、虫歯になりやすい・なりにくいがあるのです。
今回は、虫歯のリスクが高い職業とその理由について解説しましょう。

勤務時間が不規則な職業

虫歯のリスクが高い職業としては、まず“勤務時間が不規則な職業”が挙げられます。

朝〇時~夜〇時までといったように、毎日大体同じ時間で勤務する場合は良いのですが、勤務時間が不規則だと、缶コーヒーやお菓子といった嗜好品を摂取する頻度が多くなりやすいです。

その結果、食生活が乱れたり、口内環境が悪化したりすることで、虫歯のリスクも高まりやすくなるのです。

具体的には、以下のような職業が該当します。

・医師、看護師、介護士
・タクシー、長距離トラックドライバー など

休みが取りにくい職業

虫歯のリスクが高い職業には、“休みが取りにくい職業”も挙げられます。

休みが取れないと、どうしてもストレスや疲れは溜まりやすくなるため、こちらは歯の健康にも大きく影響します。
もちろん、単純に時間を確保しにくいため、歯の異変に気付いていても、なかなか歯医者に通えません。

虫歯を放置して、後々合併症などに悩まされる前に、早めに職場に相談することをおすすめします。

ちなみに、休みが取りにくい職業には、主に以下が該当します。

・コンビニ店員
・レストランスタッフ
・美容師、エステティシャン
・システムエンジニア等の専門職 など

料理人

“料理人”は、虫歯のリスクが非常に高い職業です。

忙しい料理人の方は、一日中調理をし続けることも珍しくありません。
もちろん、その際には味見なども頻繁に行うため、口内は常に汚れが付いている状態、つまり酸性の状態になります。

よって、定期的に歯磨きをしなければ、虫歯のリスクはかなり高まってしまうでしょう。

ちなみに、料理人の中でも特に虫歯のリスクが高いのは、お菓子を専門に扱う“パティシエ”です。
お菓子には多くの砂糖が使用されますし、他の料理人同様、味見をする機会も多いため、特に注意しなければいけません。

パイロット

パイロットに関しては、虫歯の発症リスクというよりは、虫歯を発症した場合の影響が大きい職業と言えます。

パイロットの主な業務内容は、もちろん飛行機を操縦し、多くの乗客を目的地まで送り届けることです。
そのため、パイロットは常に健康な状態でいなければいけません。

もしパイロットが虫歯を発症してしまったら、気圧の変化により激痛が走り、操縦に支障をきたします。
このような痛みは航空性歯痛と呼ばれるものです。

ちなみに未治療の虫歯がある場合、パイロットは航空身体検査をパスできず、飛行機の操縦ができないこともあります。

宇宙飛行士

宇宙飛行士も、パイロットと同じく虫歯を発症した場合の影響が大きい職業です。

宇宙飛行士は、宇宙空間での船外活動や宇宙ステーションでの研究などを主な業務としています。
また宇宙空間では、飛行機に搭乗して上空に到着したときと同じように、気圧の変化による虫歯の痛みが生じやすいです。

また宇宙空間では、虫歯の症状がひどくても即座に虫歯治療を受けることができません。
そのため、出発前に虫歯をゼロにしておくことは必須条件です。

潜水士

虫歯発症時の影響が大きい職業としては、潜水士も挙げられます。

潜水士は、潜水具を装着して水中で作業を行う専門職で、水中土木工事や引き上げ、海洋調査や救助活動などの業務に従事します。

また潜水士は、高圧環境から浮上する際の減圧により、歯の詰め物の隙間の空気が膨張して激痛を伴うことがあります。
こちらの現象はスクイズと呼ばれるものです。

仕組みとしては、パイロットが飛行機で高所に到達したときや、宇宙飛行士が宇宙空間に行ったときに起こる痛みと似ています。

自衛官

虫歯のリスクが高い職業としては、自衛官も挙げられます。

自衛官は、日本の防衛省に所属する国家公務員であり、陸上自衛隊や海上自衛隊、航空自衛隊が該当します。

また自衛官は、潜水艦や護衛艦などで長期の航海任務を行うことがあります。
このときには、疲れなどによって虫歯を発症しやすくなる上に、すぐに専門的な虫歯治療を受けることができません。
そのため、事前の予防が極めて重要です。

歯科医師、歯科従事者

意外と虫歯のリスクが高い職業としては、歯科医師や歯科衛生士などの歯科従事者が挙げられます。

これらの職業の方々は、いわば虫歯治療の専門家です。
しかし、知識や技術が豊富すぎるあまり「いつでも治せる」と過信してしまう傾向にあります。

また歯科医師や歯科衛生士は、毎日のように分刻みで患者さんの歯科治療を行っています。
特に開業医の場合は、非常に多忙な日々を過ごすことになります。

そのため、つい自身のケアや治療を後回しにしてしまうことが多くなりがちです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・勤務時間が不規則な職業は、食生活や口内環境を悪化させやすい

・虫歯を治療する時間が確保できないほど、休みが取りにくい職業の方は要注意

・料理人は味見の機会が多く、虫歯になりやすい

・砂糖を多く使用するパティシエは特に虫歯のリスクが高い

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

埼玉県和光市で歯科(歯医者さん)をお探しの際には、是非、和光おとなこども歯科にご連絡ください!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。
タイトルとURLをコピーしました