思春期に虫歯ができやすくなる原因を知っておこう

一般的に、11歳~18歳頃までを“思春期”といい、こちらはいわば大人になるための身体・心の準備期間です。
思春期に突入した子どもは、幼年期や学童期といった幼い時期に比べ、虫歯のリスクが高くなるとされています。
今回は、その主な原因について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

間食をする機会が増える

思春期に虫歯ができやすくなる原因としては、まず“間食をする機会が増える”ということが挙げられます。
特に中学生~高校生くらいの年齢になると、子どもだけでカフェに出掛けたり、コンビニ等で買い食いをしたりする機会も多くなるため、虫歯のリスクは高くなります。

小学生くらいまでの間は、両親がある程度歯磨きや食べ物の管理をするため、虫歯にならないように注意させることはできます。
しかし、管理が行き届かないとなると、子どもは甘いものなどを自由に摂取する可能性が高いため、どうしても虫歯のリスクは避けられません。

スポーツドリンクを飲む機会が増える

思春期に虫歯ができやすくなる原因には、“スポーツドリンクを飲む機会が増える”ということも挙げられます。

スポーツドリンクは、汗で失われる水分や電解質の摂取に最適な飲料ですが、歯には決して良くありません。
代表的なスポーツドリンクには、500mlあたり20~30gもの糖分が含まれていて、こちらは角砂糖6~8個分にも相当します。
それだけでなく、水素イオン指数(pH)が高いため、歯のエナメル質を溶かす危険性も高いです。

思春期になって、本格的に部活動などを始めるケースは多いですが、歯の健康を守るためには、なるべくスポーツドリンクの摂取量を抑えましょう。

野菜や果物を食べる機会が減る

思春期に入ると、子どものときと比べて野菜や果物を食べる機会が減少します。

まだ幼い頃は、親御さんが栄養バランスを考えて食事を与えてくれたケースが多いですが、思春期になるとある程度食事を自身で選ぶようになります。
そのため、野菜や果物は摂取する量が減ってしまいます。

野菜や果物のような食物繊維が豊富な食べ物は、食事のときに口内を自然に清掃してくれる自浄作用が働きます。
そのため、虫歯予防のためには必ず摂取しなければいけません。

反対に、インスタント食品やスナック菓子などを多く摂る場合、栄養バランスが乱れて虫歯のリスクも高くなってしまいます。

ダラダラ食べる機会が増える

思春期の子どもは、食事をダラダラと時間をかけて食べる機会が増えます。
こちらも虫歯のリスクを高める原因です。

先ほどのケースと似ていますが、幼い子どもの食事時間については、ある程度親御さんに管理されています。
そのため、極端に長くなったり短くなったりすることは基本的にありません。

一方、高校生くらいにもなると、食事を一人で摂るケースも増える可能性があります。
このときテレビや動画などを見ながらゆっくり食べてしまうと、口内が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯のリスクが極端に高まります。

生活習慣が変化する

生活習慣が変化することも、思春期に虫歯ができやすくなる原因の一つです。

学生は学校での勉強だけでなく、部活動を行っていたり、学習塾に通っていたりすることもあります。
このような多忙な日々を過ごしていると、少しずつ歯のメンテナンスへの意識が薄くなります。

そのため、毎日のブラッシングがおろそかになり、虫歯を発症するケースも増加します。

特に夜遅くに夕飯を食べるケースでは、早く自身の時間を確保したいあまり、ブラッシングが不十分になりがちです。

歯科クリニックの定期検診に通わなくなる

先ほども触れたように、思春期の子どもは日々部活動や勉強で忙しい日々を送っています。
また休日は遊びに出かけたいと考えるケースも多いため、なかなか歯科クリニックでの定期検診に通わなくなります。

虫歯を徹底的に予防するために、定期検診の受診は必要不可欠です。
定期検診を受ければ、歯をキレイにクリーニングしてもらえるだけでなく、ブラッシングの正しい方法まで教えてもらうことができます。

さらに、定期検診ではスケーリングという施術も受けられます。
こちらは、歯に付いた食べカスやプラークではなく、主に歯石を除去することを目的に行われるものです。

歯石はプラークが固まって石化したものであり、自宅でどれだけブラッシングをしても除去できません。
つまり歯石が溜まっている場合、毎日ブラッシングをしても虫歯のリスクは高まるということです。

思春期は“歯肉炎”のリスクも高い

思春期には、虫歯だけでなく“歯肉炎”のリスクも高くなります。
こちらは、歯茎の出血や腫れといった症状であり、見た目の変化がわかりやすいのが特徴です。

「出血や腫れくらいなら大丈夫」と考えている方もいるかもしれませんが、歯肉炎を放置していると、必然的に虫歯のリスクも高くなるため、注意しなければいけません。
歯茎に腫れが生じ、表面に凹凸ができると、そこに食べカスが溜まり、虫歯や歯周病などを引き起こしてしまいます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・思春期になると間食が増え、親の管理も行き届かなくなるため、虫歯リスクが上がる

・思春期は部活動などでスポーツドリンクを飲む機会が増えるため、虫歯になりやすい

・スポーツドリンクは運動に必要な栄養が含まれているものの、歯にとっては良くない

・思春期には歯肉炎のリスクも高くなる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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