虫歯の放置で発生する身体の異常~発熱・肩こり・食欲不振~

虫歯があるにも関わらず、治療せずに放置していると、当然痛みが増したり、症状が進行したりします。
それだけでなく、発熱や肩こり、食欲不振など、さまざまな身体の異常につながるおそれもあります。
今回は、なぜ虫歯の放置によって、上記のような異常が出るのかについて解説しましょう。

虫歯の放置が発熱につながる原因

虫歯を治療せずそのままにしていると、歯以外の組織にまで炎症や感染が達します。
このような状況にまで虫歯が進行すると、発熱を伴うことがあるため、注意しましょう。

発熱というのは、体内に侵入したウイルスや細菌などの微生物から、身体を守るための防御反応です。
つまり、これ以上体内で虫歯菌を繁殖させないために、身体が体温を上げることによって、発熱につながるということです。

ちなみに、虫歯の放置によって発熱した場合、骨髄炎や副鼻腔炎などを引き起こしている可能性もあるため、早急に歯科クリニックを受診しましょう。

発熱のデメリット

虫歯の放置によって起こる発熱は、体温を上げるために大量のエネルギーが消費されるため、身体が疲弊します。

また発汗によって体内の水分や塩分が失われ、脱水症状のリスクも高まります。

さらに代謝の亢進に伴って心拍数が増加するため、心臓にも負担がかかりますし、頭痛が起こることも珍しくありません。
身体が非常事態にあるため、食欲の低下や睡眠障害にもつながりやすいです。

ちなみに高い発熱が続くと、現実ではありえない映像や音が見えたり、聞こえたりすることもあります。
発熱が引き金となってけいれん発作を起こすことも考えられ、これらはかなり重篤な症状と言えます。

さらに重篤化し、意識障害や脱水症状、呼吸困難などを引き起こすと非常に危険です。

虫歯の放置が肩こりにつながる原因

虫歯を治療せず、痛みがある状態が継続する場合、その痛みを避けようと、無意識に偏った噛み方をしてしまいます。
そして、偏った噛み方は顎やその周辺の筋肉を疲労させることにつながり、次第に肩こりを引き起こします。

歯の痛みが生じてからすぐに治療すれば、虫歯とともに肩こりの症状も改善させられる可能性がありますが、長期間放置すると、歯の高さまで変わってしまうことがあります。

このような段階にまでなると、虫歯を治療しても顎やその周りに筋肉への影響は続き、肩こりが取れない可能性があるため、注意してください。

肩こりのデメリット

虫歯を放置したことによって肩こりが生じると、首や肩、背中にかけての痛みやこわばりが出ます。
重症化すると、腕や手に痺れや痛みが出ることもあります。

また緊張性頭痛の原因になったり、吐き気を催したりすることも、肩こりのデメリットです。

さらに、痛みや不快感で寝つきが悪くなったり、自律神経のバランスが崩れてめまいや動悸、便秘などの症状を引き起こしたりすることも考えられます。

その他筋肉の緊張に伴う血行不良、猫背や巻き肩といった姿勢の悪化、基礎代謝の低下を招くこともあります。
巻き肩は、左右の肩が内側に入り込み、体幹よりも前に出てしまっている状態です。

ちなみに肩こりには集中力の低下やストレスの増加、生活の質の低下といった精神的なデメリットもあります。

虫歯の放置が食欲不振につながる原因

虫歯の痛みが継続すると、ものをうまく噛めなくなります。
そして、冷たいものや熱いものはしみますし、何を食べても痛く、歯ごたえのないものばかり食べていると、自然に食欲はなくなっていきます。

食欲不振に陥ると、身体が十分な栄養を摂取できず、体力は低下します。
そして、身体の抵抗力が落ちることにより、他の病気にかかってしまうリスクも高くなるでしょう。

よって、ものを噛むのに少しでも支障が出ている時点で、歯科クリニックを訪れなければいけません。

食欲不振のデメリット

先ほど少し触れたように、食欲不振には栄養不足や他の疾患にかかるリスクが高まるといったデメリットがあります。

その他で言うと、脳や身体のエネルギー不足により、疲労感や倦怠感を感じやすくなることもデメリットです。
また脳のエネルギー不足は、思考力や集中力、記憶力の低下にもつながります。

さらに骨密度の低下や貧血、便秘や生理不順など、さまざまな身体の不調を引き起こす可能性があります。

ちなみに食欲不振は、体質に及ぼす影響も大きいのが特徴です。

食欲不振に陥り、身体が飢餓状態と判断すると、消費エネルギーを抑えて脂肪を溜め込もうとします。
そのため、痩せにくい体質になってしまいます。

もし極端な食事量の減少で一時的に体重が減ったとしても、身体はエネルギーを節約しようとするため、元の食事に戻すとリバウンドしやすくなります。

もちろん、食事量が少ないことによる栄養不足は、思考や感情の乱れにつながり、メンタルが不安定になることもあります。

食事の量が少ない方は、死亡リスクが高いということが研究で示されているため、このような状況は早急に改善しなければいけません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯の放置は発熱や肩こり、食欲不振などの症状につながる

・体内で虫歯菌を繁殖させないために、身体が体温を上げることで発熱が起こる

・虫歯に伴う偏った噛み方は、顎などの筋肉を疲労させることにつながり、肩こりを引き起こす

・虫歯を放置すると、うまくものが噛めず、食べられるものも限定され、食欲不振に陥る

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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