虫歯の予防法としてよく知られているのは、歯磨きや定期的な歯科検診、糖分摂取の抑制などです。
そして、特定の栄養素を積極的に摂取することでも、ある程度防ぐことができます。
今回は、虫歯の予防効果が期待できる栄養素と効果、それらが含まれている食品について解説しましょう。
キシリトール
虫歯の予防効果がある栄養素としては、まず“キシリトール”が挙げられます。
こちらは、自然界に存在する天然の甘味料であり、多くの果実・野菜等に含まれ、人体でも作られます。
キシリトールには、自浄作用がある唾液分泌の促進、再石灰化作用があり、ミュータンス菌の代謝も阻害してくれるため、摂取すれば効果的な虫歯予防ができます。
主に以下の食品に含まれているため、積極的に摂取しましょう。
・イチゴ
・カリフラワー
・ラズベリー
・ホウレンソウ
・タマネギ など
食物繊維
“食物繊維”も、虫歯の予防効果がある栄養素の1つです。
こちらは、人の消化酵素で分解されない成分であり、5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、無機質)とあわせて必要な“第6の栄養素”とも呼ばれています。
食物繊維を多く含む食品は、しっかり歯や顎を動かして噛むものが多く、食べカスが歯に付着しにくいため、表面を清潔に保つことができます。
その他、よく噛むことで、歯肉の血行を良くするマッサージ効果が得られるところもメリットと言えるでしょう。
食物繊維が多く含まれている食品は以下の通りです。
・こんにゃく
・キクラゲ
・ひじき
・海苔
・ライ麦 など
カテキン
虫歯の予防効果がある栄養素には、“カテキン”も挙げられます。
カテキンはポリフェノールの一種であり、主にお茶の苦み成分を指します。
抗菌作用がある栄養素のため、お茶でうがいをすれば、虫歯菌の増殖はある程度抑えられるでしょう。
ちなみに、「カテキンはお茶にしか含まれていない」と思っている方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
以下のような食品にもカテキンは含まれていて、摂取することで虫歯や口臭の予防効果が期待できます。
・リンゴ
・ソラマメ
・さくらんぼ
・大豆
・ブドウ など
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・キシリトールには唾液分泌の促進、再石灰化、ミュータンス菌の代謝阻害作用がある
・食物繊維を多く含む食品を食べると、歯の表面を清潔に保つことができる
・お茶に多く含まれるカテキンは、うがい時に虫歯予防効果を発揮する栄養素
・野菜や果物など、カテキンはお茶以外にも含まれる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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