虫歯予防に欠かせないアイテムである歯磨き粉は、形状によって3つのタイプに分けられます。
それぞれ異なる特徴があるため、自分に合った歯磨きを徹底して行いたいという方は、必ず事前に把握しておきましょう。
ここからは、3種類の歯磨き粉のタイプとそれぞれの特徴について、ご説明したいと思います。
ペースト状
こちらは、もっともポピュラーな歯磨き粉のタイプです。
発泡剤が含まれているため良く泡立ち、大量に使用しなくても泡が口内の隅まで行き渡るタイプで、使用感はスッキリしています。
頻繁に買い換える必要がないため、コストパフォーマンス重視の方に向いていると言えるでしょう。
しかし、普段電動歯ブラシを使用している方にとっては、あまり適したタイプではありません。
なぜなら、泡立ちが良いあまり、電動歯ブラシだと飛散しやすくなるからです。
ちなみに、ペースト状の歯磨き粉は商品のラインナップも多く、虫歯や歯周病予防、知覚過敏予防など、あらゆる目的に応じて商品を選びやすいのも魅力です。
ジェル状
こちらは、一般的なペースト状の歯磨き粉よりも、粘着性の高いタイプです。
歯の表面や歯間に付着しやすく、薬効成分が行き渡らないという心配はほとんどありません。
特に、ジェルタイプの中でもコラーゲンを含有している商品は、歯茎に良い影響を与えるものが多いです。
しかし、こちらのタイプはペースト状とは異なり、基本的には泡立ちません。
よって、多くの泡に慣れている方にとっては、使用後のスッキリ感という点で物足りなさを感じることもあるでしょう。
フォーム状
こちらは、ポンプを押すと、最初から泡状になった歯磨き粉が出てくるというタイプです。
ワンプッシュで目安となる量が出てくる点や、手軽に使用できる点などがメリットで、なるべく時間を短縮したい方や、歯磨き粉を無駄にしたくない方にはおすすめです。
専用のポンプで作られた泡はきめ細かく、口腔内の細かい部分にもしっかりと行き渡るため、長い間配合成分が効果を発揮します。
しかし、ペースト状やジェル状と比べると、まだまだ市場に出回る商品の数は多くありません。
粉状
粉状の歯磨き粉は、文字通り粉末を歯ブラシに直接つけて使用するタイプです。
こちらは保存剤や粘結剤などが含まれていないため、身体に優しい成分でつくられているのが特徴です。
近年は無添加のものや、ホワイトニング効果がより期待できるものなどが普及されています。
しかし、ペースト状の歯磨き粉に慣れている方は、使い始めの使用感になかなか慣れないことが予想されます。
特に粉末状のものが口に入るのが苦手な方は、何度も使用しなければ快適にブラッシングをすることが難しいです。
液体状
液体状の歯磨き粉は、その名の通り歯磨き粉の液体版です。
同じようなデンタルケア製品にマウスウォッシュがありますが、こちらは液体状の歯磨き粉とは似て非なるものです。
マウスウォッシュは、口内を洗浄し、口臭予防や歯茎のケアを目的としています。
そのため、ブラッシングが終わった後に使用することが多いです。
一方、液体の歯磨き粉はあくまでブラッシングをするためのものであるため、歯ブラシと一緒に使用します。
ちなみに液体状の歯磨き粉には、ブラッシングをした後水で洗い流す必要がないものもあります。
こちらの点に関しては、マウスウォッシュに近いものがあります。
目的別の歯磨き粉の選び方
歯磨き粉を選ぶときは、形状だけでなく、目的に合ったものを選ぶことも大切です。
例えば虫歯予防重視の方は、エナメル質を強化し、虫歯の進行を防いでくれるフッ素配合タイプがおすすめです。
こちらは虫歯になりやすい方のほか、甘いものをよく食べる方にも向いています。
また歯周病予防に重点を置きたい方は、殺菌成分や抗炎症成分が含まれた歯磨き粉を選びましょう。
おすすめの成分としてはイソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、グリチルリチン酸などが挙げられます。
これらの成分は、歯茎の腫れや出血を防いでくれます。
ちなみにホワイトニング効果を得たい方は、研磨剤やポリリン酸ナトリウム配合タイプが適しています。
このような歯磨き粉には、着色汚れを除去し、歯を白くする効果があります。
ただし、研磨剤は歯を傷つけてしまうリスクがあるため、慎重に使用するかどうか考えなければいけません。
その他の歯磨き粉選びのポイント
歯磨き粉を選ぶ際は、できるだけ長く同じものを使用できるような工夫も大切です。
具体的には、好きな味のもの、継続して購入できる価格のものを選びましょう。
歯磨き粉の味と言えばミント系が多いですが、中にはフルーツ系や甘みのあるフレーバーの商品もあります。
好きな味のものであれば、ブラッシングの時間が楽しくなり、継続しやすくなることが予想されます。
また歯磨き粉の価格については、高いものであれば1本数千円するものもあります。
そこまで頻繫に購入するものではありませんが、高すぎて何度も購入できないようなものは避けるべきです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯磨き粉の主なタイプはペースト状、ジェル状、フォーム状の3種類
・ペースト状はスッキリした使用感とコスパの良さが特徴
・ジェル状は歯の表面、歯間に付着するため、薬効成分が口腔内に行き渡りやすい
・フォーム状は手軽に利用でき、なおかつ配合成分の効果も長く持続する
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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