海外の虫歯予防が日本より徹底されている理由について

日本は先進国の中でも虫歯の多い国の1つであり、45歳頃までに半分近くの歯が虫歯になると言われています。
一方で、欧米などの海外諸国は、虫歯に悩む方が極めて少なく、なおかつ日本よりも予防が徹底されています。
今回はその理由について解説しますので、気になる方はぜひご覧ください。

簡単に治療できないから

海外の虫歯予防が日本より徹底されている理由としては、まず“簡単に治療できない”ということが挙げられます。

日本では、虫歯治療に保険が適用されるのが一般的です。
よって、そこまで治療費は高額になりません。

一方、欧米などの海外諸国では、虫歯が保険適用外になるケースがほとんどであり、治療費の負担はとても大きいです。
こちらが、虫歯を簡単に治療できない理由です。

特に、アメリカはすべての虫歯治療費が全額自己負担であり、各々が高い予防の意識を持って、日々生活を送っています。

虫歯について学ぶ機会が多いから

”虫歯について学ぶ機会が多い“というのも、海外の虫歯予防が日本より徹底されている理由の1つでしょう。

日本でも、子どものころに虫歯の仕組み、歯磨きなどについて学ぶことがありますが、決して勉強する機会が多いとは言えません。
大人になって、初めてさまざまなことが理解できたという方も少なくないでしょう。

一方で、欧米などの海外諸国では、歯磨きや虫歯についてはもちろん、デンタルフロスを使用した予防法などについても、幼い頃に学ぶ機会があります。
よって、子どものころから、“歯=ケアを徹底しなければいけないもの”という考え方が植え付けられています。

人と人との距離が近いから

海外の虫歯予防が日本より徹底されている理由には、“人と人との距離が近い”ということも挙げられます。

日本は海外とは違い、人と話すときにあまり距離を詰めることはありません。
よって、虫歯に伴う口臭が発生していても、お互いに気付かない可能性が高いです。

一方、欧米など海外諸国の方はフランクであり、話す際の距離感が近く、ボディタッチなどをする機会も多いです。
このような文化の違いも、海外と日本における意識の違いに反映されていると言えるでしょう。

予防の意識が浸透しているから

海外の虫歯予防が日本より徹底されている理由としては、そもそも”予防の意識が浸透している“ということも挙げられます。

日本では、一般的に歯が痛くなってから歯科クリニックを訪れる治療型の考え方が主流です。
一方、海外では“歯は一生もの”と考えられ、虫歯にならないように定期的にプロのケアを受ける予防型の考え方が浸透しています。

近年は少しずつ日本でも定期検診に通う方が増えてきましたが、それでもまだまだ海外諸国に比べるとその意識は低いと言えます。

見た目を重視するから

“見た目を重視する”ということも、海外の虫歯予防が日本より徹底されている理由の一つです。

特に欧米では、歯並びや歯の白さが社会評価に影響すると考えられることが多いです。
そのため、普段から虫歯を予防し、歯の健康を守りつつ審美性を維持する方がよく見られます。

また虫歯予防だけでなく、矯正治療についても行われるケースが多く、歯がキレイになればなるほど社会的地位が高まりやすいとされています。

もちろん、日本でも歯の見た目は清潔感など印象のアップにつながりますが、海外諸国と比べるとそこまで見た目が社会評価に影響することはありません。

フッ素化が普及しているから

海外では、“フッ素化が普及している”という理由から、虫歯を予防しやすい環境が整っています。

アメリカなどの一部の国では、半世紀以上前から水道水にフッ化物を添加する水道水フッ素化が実施されています。

フッ化物は、歯の再石灰化を促したり、虫歯菌の活動を抑制したりといった虫歯予防効果のある成分です。
こちらを日常的に水道水から摂取することにより、海外諸国の方々は虫歯予防につなげています。

ちなみに、近年は日本の歯磨き粉でも高濃度のフッ素配合製品が増えていますが、以前は海外製品に比べて濃度が低いことが一般的でした。

オーラルケア用品の年間平均購入金額について

虫歯を予防するためには、歯ブラシや歯磨き粉だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどのサポートアイテムも活用することが望ましいです。
またこれらのオーラルケア用品の年間平均購入金額については、日本よりも海外諸国の方が圧倒的に高くなっています。

具体的には、スウェーデンやアメリカなど歯科先進国の購入金額に比べて、日本はその6割程度と低い水準にあります。

日本では、歯ブラシと歯磨き粉を使用する方は多いものの、デンタルフロスや歯間ブラシまで使用する方はそれほど多くありません。

さらに、オーラルケア用品を定期的に買い換えるという意識が低い方も多いです。
同じ歯ブラシを何ヶ月も使用するような方が多いことから、オーラルケア用品の年間平均購入金額は少なくなっていると推測されます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・海外は虫歯治療が保険適用外になることが多く、簡単に治療できない

・アメリカの虫歯治療は全額自己負担

・海外は日本に比べて、幼いころから虫歯について学ぶ機会が多い

・人と人との距離が近いことも、海外で虫歯予防が徹底される理由の1つ

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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