数ある歯の中でも、奥歯は虫歯になる可能性が非常に高いとされています。
なぜなら、前歯などと違って見えにくいことにより、しっかり意識して磨かないと、十分に歯垢が取れないからです。
ここからは、奥歯の正しい磨き方と、奥歯の歯磨きに向いている歯ブラシの特徴について解説しましょう。
奥歯を磨くときの基本
奥歯を磨く際は、まず歯ブラシの毛先を歯の表面に当てて、小刻みに動かすことを意識します。
こちらは、他の歯を磨くときと同じです。
イメージとしては、軽い力で歯ブラシを動かし、少しずつ歯垢を落としていくというイメージです。
強い力で磨くと、歯茎を傷つけてしまうおそれがあるため、避けなければいけません。
細かい奥歯の磨き方について
奥歯の磨き方と一口にいっても、正しい方法は向きや箇所によって変わってきます。
奥歯の中でも、特に磨き残しが発生しやすいのは、“頬側”、“舌側”、“奥歯の奥”の3箇所ですが、頬側を磨くときは、少し口を閉じ気味にしましょう。
こうすることで、頬が引っ張られず、奥歯が比較的歯ブラシの届きやすい位置に残ります。
続いて舌側、つまり頬側の反対ですが、こちらは前歯のちょうど真ん中あたりから、歯並びと平行になるように歯ブラシを入れることで、綺麗に磨けます。
逆に、歯並びに対して歯ブラシが外側、内側を向いていると、奥の方まで歯垢を落とせません。
最後に奥歯のさらに奥、言い換えると“奥歯の裏”の磨き方ですが、こちらを綺麗にするには、歯ブラシの毛先をうまく使うようにしましょう。
手前から歯ブラシの毛先を入れ、奥にある歯垢をかき出すようなイメージです。
奥歯の歯磨きに適した歯ブラシの特徴
奥歯の歯垢をしっかり落とすためには、なるべくヘッドの小さい歯ブラシを選びましょう。
こちらはもちろん、小さくないと奥まで毛先が届かないことが理由です。
その他、ヘッド全体が小さいだけでなく、なるべく薄いものを選びましょう。
たとえヘッドが小さくても、厚みがあると他の歯に当たってしまい、うまく磨くことができません。
もちろん、大きめの歯ブラシが好きだという方は、奥歯を磨くときのみ、小さいものに変えても構いません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯ブラシの毛先を歯の表面に当てて、小刻みに動かすのが奥歯の磨き方の基本
・奥歯の頬側を磨くときはなるべく口を開けないのがコツ
・奥歯の舌側を磨くときはなるべく歯並びと平行に歯ブラシを入れる
・奥歯の奥の汚れは、歯ブラシの毛先を使って手前にかき出す
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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