“リンガルブラケット”のメリットと注意点について

歯並びが良くないと、なかなか自分に自信が持てなくなります。

もちろん、歯磨きの際の磨き残しも出やすくなってしまうため、歯並びで悩んでいる方は、一度“リンガルブラケット”での治療を検討してみましょう。

ここからは、リンガルブラケットのメリット、注意点をあわせて解説します。

とにかく“見えない”のがリンガルブラケットのメリット

リンガルブラケットは、歯の裏側に矯正装置を装着する治療です。

プラスチックやセラミックなど、目立ちにくい材質を使用していても、やはり歯の表面にブラケットが装着されていると、近距離では見えてしまいます。

一方、リンガルブラケットは、通称“見えない矯正”と言われていて、歯の裏側の根元あたりにブラケットを付けるため、一切見えることがありません。

こちらの特徴から、成人の方、特に人と接する職業の方によく選ばれています。

虫歯になりにくいのもメリット

リンガルブラケットのメリットとしては、“虫歯になりにくい”ということも挙げられます。

歯の表面からの矯正の場合、ブラケットの周りの歯垢はなかなか落とせません。
そして、手入れが行き届かない状態が続くと、やがて脱灰して虫歯を発症します。

一方、リンガルブラケットは、虫歯のリスクがとても低い矯正治療です。
なぜなら、歯の裏側は表面に比べ唾液腺が多く、常に洗浄されているからです。

もちろん、まったく歯を磨かなくても良いわけではありませんが、毎日意識してブラッシングすれば、歯垢が多く残ったり、虫歯が進行してしまったりする心配は少ないでしょう。

矯正による歯の変色も目立ちにくい

リンガルブラケットは、単純に矯正治療を受けていることが目立ちにくいだけではありません。
矯正治療による歯の変色も目立ちにくくなります。

歯の表面に矯正装置をつける場合、ホワイトスポットという現象が起こることがあります。
こちらは、矯正治療後に装置の周りが白く変色するというものです。

ホワイトスポットが発生すると、せっかく矯正治療で理想に近い歯並びを手に入れても、歯の見た目に違和感が出てしまいます。
場合によっては、ホワイトスポット以外の部分が相対的に黄ばんで見えてしまい、歯並びのキレイさに目が行かないことも考えられます。

一方、リンガルブラケットは装置が歯の裏側にあるため、ホワイトスポットが発生したとしても外側から見えることがありません。

その他のメリット

リンガルブラケットにおけるその他のメリットとしては、前歯が引っ込みやすい点や前歯の舌側が虫歯になりにくいことなどが挙げられます。

リンガルブラケットは、歯の裏側から力を加え、歯並びを改善する治療です。
そのため、前歯を内側に引っ込める動きが得意であり、出っ歯に悩んでいる方におすすめです。

歯の裏側は唾液に触れやすいため、リンガルブラケットを装着していたとしても、比較的矯正治療中の虫歯は発症しにくいです。
矯正治療中に虫歯になってしまうと、一度矯正をストップしなければいけないこともあるため、こちらは大きなメリットだと言えます。

リンガルブラケットの注意点について

リンガルブラケットは、治療費用が比較的高めです。

こちらは、装置がオーダーメイドになること、装置装着や調整に高度な技術が必要になることなどが理由です。

その他、発音や咀嚼などに少し影響が出ることも把握しておきましょう。

リンガルブラケットを装着すると、サ行やタ行が少し発音しづらくなります。

1ヶ月程度で慣れますが、最初はかなり不便さを感じるかもしれません。

そして、最初の3~4ヶ月程度は、奥歯でものを噛めなくなります。

慣れないうちは、咀嚼時に上の前歯の装置が、下の前歯に当たってしまうからです。

治療期間が長引くことがある点にも注意

リンガルブラケットの場合、症例によっては表側矯正よりも治療期間が長くなることがあります。

矯正治療は、ただでさえ数年の治療期間がかかるケースがほとんどであるため、他の矯正方法より長くなるケースがあるというのはデメリットだと言えます。

ちなみに、リンガルブラケットはすべての症例に適用できるわけではありません。
例えば重度の深い噛み合わせ(ディープバイト)の場合、舌側に付けたブラケットが外れやすくなるため、不向きなことがあります。

その他の注意点

リンガルブラケットは、装置が歯の裏側にあることで目視しにくく、ブラッシングの難易度が高くなります。
そのため、丁寧にブラッシングをしなければ、歯と矯正装置の間にはどんどん汚れが溜まってしまいます。

歯の裏側は唾液が多いため、食べカスなどをある程度流してくれますが、頑固なプラークや歯石は唾液の力だけでは除去することができません。

またこちらはリンガルブラケットだけに限ったことではありませんが、矯正期間中は装置が外れないよう、ある程度食べるものを制限する必要があります。
例えば煎餅などの硬いものや、キャラメルなどの粘着性の高いものは、矯正治療に支障をきたす可能性があるため、摂取しないことをおすすめします。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯の裏側に矯正装置を装着する治療が“リンガルブラケット”

・とにかく目立ちにくく、審美性が高いのがリンガルブラケットのメリット

・矯正装置周辺が虫歯になりにくいのも、リンガルブラケットのメリット

・治療費用は少し高めで、装着し始めは違和感や不便さがある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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