成長発育期にある子どもの虫歯予防、治療を行うのが“小児歯科治療”であり、そのうちの1つに“シーラント”というものがあります。
名前くらいは聞いたことがあるという方もいるでしょう。
ここからは、シーラントの特徴や、親御さんが子どもに受けさせるメリットについて解説しますので、ぜひご覧ください。
シーラントの特徴
シーラントは、虫歯になりやすい奥歯の溝の部分に、レジンを始めとするプラスチック樹脂を流し込むことで、虫歯を予防する治療です。
治療箇所は、主に生えて間もない6歳臼歯や乳歯の奥歯で、未熟で表面が弱い歯を守ってくれます。
治療の流れとしては、まず専用の機器を用いて歯を清掃し、汚れを落としていくところから始まります。
汚れが残っていると、樹脂を流し込んだ下の部分にとどまり、虫歯になる可能性も否定できません。
汚れを落とした後は歯に薬品を塗布し、一度洗い流して、治療を行うための土台を作ります。
そして、最後にシーラント剤を歯の溝に流し込み、光を照射して固めれば完了です。
痛みがまったくないのがシーラントのメリット
シーラントには、虫歯を予防できる以外に、“痛みがまったくない”というメリットもあります。
子どもは特に痛みに敏感であり、なおかつ歯科クリニックの独特な雰囲気や、治療時の音などを嫌がるケースも多いです。
なんとか治療を受けさせるために、あれこれ工夫したという親御さんも少なくないでしょう。
その点、歯を削って行う治療ではないため、痛みに敏感な子どもにも、安心して受けさせることが可能です。
保険が適用されるケースもある
“保険が適用されるケースがある”というのも、シーラントのメリットの1つと言えるでしょう。
具体的には、6~12歳の子どもで、初期の虫歯があると診断された乳歯、もしくは生えたての永久歯を治療する場合、保険が適用されます。
高額な費用をかけず、子どもの歯を守るための治療を受けさせることができるため、受けさせない手はありません。
ちなみに、13歳以上の子どもや、健康な歯に対する虫歯予防目的のシーラントは、保険の適用外になるため、この点はあらかじめ留意しておきましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・シーラントは奥歯にプラスチック樹脂を流し込み、虫歯を防ぐための小児歯科治療
・歯を削らないため、痛みが一切ないのがシーラントのメリット
・初期の虫歯がある乳歯や生えたての永久歯のシーラントを行う場合、保険が適用される
・13歳以上の子どもや、健康な歯に対する虫歯予防目的のシーラントは保険が適用されない
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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