“親知らず”をそのままにすることのデメリットについて

“親知らず”は、大人の奥歯の中でもっとも後ろに位置する歯であり、“第三大臼歯”や“智歯”とも呼ばれます。

狭い場所から生える可能性が高く、生えていることに気づかないということもある親知らずですが、放置すると一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?

簡潔に解説しましょう。

感染症の原因になる

横もしくは斜めに生える親知らずによって、“感染症”にかかってしまうことがあります。

なぜなら、嚙み合わせが悪いことにより、口の内側に傷ができ、そちらに菌が入り込んでしまうからです。

もっといえば、感染症がきっかけとなり、細菌が増殖して全身に広がる可能性も否定できません。

こちらは“敗血症”という重篤な症状であり、重大な臓器障害などが発生している状態を指しています。

つまり、命の危険にさらされる可能性があるというところも、親知らず放置の大きなデメリットだということです。

虫歯、歯周病の原因になる

冒頭で触れたように、奥歯の後ろに生えるのが親知らずですが、こちらを放置することのデメリットには、“虫歯、歯周病の原因になる”ということも挙げられます。

理由は至ってシンプルであり、奥まったところにあることで、きちんと汚れを落としきれないからです。

磨いたつもりでも、実際は食べカスを落としきれておらず、菌の繁殖に繋がってしまうというわけですね。

ちなみに、親知らず付近は、虫歯による痛みが発生するのが遅い傾向にあります。

よって、発見した頃には、すでにかなり虫歯が進行している可能性もあるため、注意しなければいけません。

食生活に影響が出る

親知らずの影響により、“食生活”が変わってしまうことも考えられます。

こちらは、親知らずのサイズが大きいことによって、他の歯が押し出され、綺麗だった歯並びが悪くなり、食べられないものが出てくるというケースを指しています。

もちろん、食生活が変わり、食事の選択肢が少なくなると、栄養が足りなくなったり、免疫力が下がったりすることもあるでしょう。

こうなると、食生活への影響だけでは済まず、体調不良や病気といった身体の不具合にも繋がってしまいます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・親知らずの放置は、感染症や敗血症などに繋がる可能性がある

・虫歯、歯周病のリスクが高まることも、親知らず放置のデメリット

・親知らずによって歯並びが悪くなり、食事の選択肢が狭くなる可能性もある

・満足に食事が摂れないことで、身体の不具合が起こるリスクも高くなる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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